42、選択肢
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「メルネー、大丈夫!しっかりして!」
気絶したメルネーをへモイラが心配そうに見ている。
騒ぎを聞いて一優とマーヤもやって来る。
「へモイラはどんな女神何だ?」
「へモイラは時と空間、力を司る古代から存在する女神」
「彼女は世界の過去と未来を見ることが出来て、気に入った者や信者のもとに行って自分の見たものを予言として伝えるの。
その中でもへモイラがよく予言をするのは死の予言よ」
俺はへモイラを見る。
もしその話が本当なら、子供達を探していた以外にも何かを伝える為に来たのかと考える。
「あんた俺達にようがあって来たのか?」
「そうよ。私はあなたに伝える事があるの」
へモイラがゆっくりと俺の前に来る。
「空風夜月、あなたの大事な人が1人死ぬ。
それによってあなたは怒りに染まりこの世界を滅ぼす事になる」
「どういう事だ?」
俺がへモイラにどういう意味なのか聞こうとすると『番いの指輪』が砕け散る。
俺は急いでレイン達のいる城に向かって走り出すと、街中で悲鳴があがり子供達の体から虫が出ていた。
「痛い、痛いよ!」「助けて!」「うああああああああぁぁぁ!」
身体中を突き破って出て来た虫達は、急激に体が大きく成長し襲いかかる。それを星永達が兵士と連携しながら防いでいる。
城の中にも虫達が湧いていて、斬り殺しながら謁見の間に行くとエグリットさんと騎士達が戦っていた。
「邪魔だ!」
重力魔法で虫達だけを潰し、エグリットさんの傍に行くと背後で胸から血を流して倒れるレインを王様と王妃様が抱き締めていた。
「夜月くん!」
「今ならまだ間に合います!」
俺はレインに蘇生魔法を使う。
魔法はちゃんと発動して、傷も綺麗に無くなっているのにレインは目を覚まさない。
「レイン!目を覚ましてくれ!」
『無駄じゃ』
振り返ると老人が立っていた。
その老人からは神の気配を強く感じた。
『その小娘を刺した短剣はソウルイーター。その短剣で傷を付けられた者は魂を砕かれ、生き返る事も生まれ変わる事も出来ず常闇の中で永遠の苦しみを受け続ける』
老人は愉快そうに笑う。
『お主からは生と死の神の匂いがするからの。魂を砕いて、その小娘と同じ所に送ってやろう』
「その前にお前を殺してやる」
俺は老人を殴りかかるが、幻の様に拳が顔を素通りする。
『無駄じゃ、無駄じゃ!これは儂の幻影じゃからの。何をしても無意味じゃ』
「そうかい。だったらこうするよ」
意識を集中して何処にいるのか探る。
「見付けた」
俺は1本の槍を取り出し、窓を開けてその気配を感じる方向に向けて投げる。
『何をしてい、ぎゃあああああああぁぁぁ!』
老人は悲鳴をあげて、腹を抑えながら倒れる。
『き、貴様!』
「お前の契約者に言っておけ、お前達に地獄の苦しみをくれてやるから待ってろ」
老人は煙の様に消えていった。




