表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちこぼれは伝説の女神と契約する  作者: 黒神レイ
四章 帝都壊滅
44/47

41、メルネー

「どういう事だ?エスペラントに向かわせた3万の兵士が全滅した?」

「どうやら向こうの契約者は強い力を持った神と契約しているらしい」


背後から現れたローブを纏った小さな老人が現れる。ローブの中では何かが蠢いている。


「今はいない古い神の気配も感じた。まぁ儂達の敵ではないがな」


老人は笑うとゆっくりと部屋の中を歩く。


「それでどうするんだ?次は何をする?」

「奴隷達には仕掛けておいたからな。次は馬鹿な皇子共に頑張って貰おう」


俺は窓から霧のかかった先にいる契約者を想像する。


「待っていろ。俺がこの手で殺してやる」



─────────────────────────────



俺は元奴隷の人達の傷を治療していた。

その中には小さな子供達がいていて、ソフィ達が面倒を見ていてレインは王様と王妃様に会っている。


「お兄ちゃん!」

「遊ぼうよ!」


治療が終わると子供達が来て、遊べとせがんでくる。


「お兄ちゃん、メルネー姉ちゃんに似てるね」

「うん!メルネーお姉ちゃんとは違うけど似てる!」


数人の子供が誰かの名前を呼ぶ。

メルネーと言う子と俺は何かが似ているらしい。

その瞬間、帝国にあった反応の1つが俺の背後に現れる。俺は反射的に動き、背後にいた人物を掴み取り押さえる。


「凄い………。全然、反応出来なかった………!」

「お前は誰だ?」


俺は取り押さえた少女に聞く。

するとさっきの子供達がこちらに来る。


「メルネー姉ちゃん!」「お兄ちゃん、お姉ちゃんを離して!」「このお兄ちゃん、メルネーお姉ちゃんに似てるよ!」


子供達の様子とこのメルネーという少女に敵意が無いのを見て、俺はゆっくりと手を離すがいつでも攻撃が出来る体制でいる。


「ごめんね。ちょっとお兄さんとお話があるから、向こうで遊んで来てくれない」

「分かった!行こう!」


子供達は何処かに走って行く。


「初めまして、私はメルネー。帝国三剣の1人で、あなたと同じ神様と契約をしています」

「この感じ、あなた凄い神と契約しているのね!」

「ちょっ、離せ!」


突然、現れた女神が抱き締めてくる。

引き剥がそうとするが、見た目よりも遥かに力が強くびくともしない。


「ティアにヨルティアにマルデルまで!あの子、やっとティアに許して貰えたのね!

もう1つのこれはスルイルね!また強くなったみたいね!」

「へモイラ、落ち着いて!」

「ごめんなさい。全然会えてなかったから嬉しくて」


メルネーに言われてやっと離される。

あのままだったら、骨が何本か折れてしまっていた。


「へモイラ。あなた少しも変わって無いわね」


呆れ顔のティア達がやって来る。


「昔から言っていたけど、あなたは力が強過ぎるのよ。少しは気をつけなさい」

「えへへへへへ」

「少しは反省しなさい」

「ティアに言われる、懐かしいね」


溜め息をつくティアと、嬉しそうに笑うへモイラ。


「お前達は何をしに来たんだ?」

「私、孤児院に暮らしててね。帰ったら弟と妹がいなくなってて探し回ってたら、オルガーナにいるのが分かって飛んで来たの。

そ、それと、あなたにまた会えるかもって思ったから………」


急にもじもじし始めるメルネー。

メルネーはまたと言ったが、俺の記憶には彼女にあったことは1度も無い。


「俺達は何処かで会ったか?」

「違うの。遠くからあなたを見ていただけで…………」

「メルネー、頑張って!」


メルネーは何かを言おうと迷っていて、やがて決心が着いたようで顔を上げて俺を真っ直ぐ見る。


「私はあなたに一目惚れしました!私と恋人になって下さい!」

「嫌だ」


即答で断ると、メルネーはショックで立ったまま気絶した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ