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落ちこぼれは伝説の女神と契約する  作者: 黒神レイ
三章 2人の聖女
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35、マーヤ

時間は少し戻る。



「夜月!」


駆け寄ろうとした瞬間、頭上に殺気を感じ素早く後ろに飛ぶ。

次の瞬間、大剣を持った少女が落下してきて大剣は地面に突き刺さる。


「彼女の攻撃を避けるとはやりますね」


少女の背後に羊頭の男が現れる。


「初めまして。私は魔王軍七将の1人、ウィルグラスと申します。そして彼女も七将の1人で、マーヤといいます」

「ウィルグラス、この男は私が相手する」

「分かりました。その方はあなたにお任せします」


ウィルグラスとセリスが何処かへと消えていく。

俺は大剣を構え駆け出す。


「くらえぇぇ!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁ!」


剣がぶつかり合った衝撃が近くの聖騎士や悪魔を吹き飛ばす。

俺は剣を合わせ驚いた。

マーヤの体格は小柄で腕や足も細いが俺と同じくらい力がある。

するとマーヤは力ではなく、速さで攻撃をしてくる。

大剣が四方八方から繰り出され、俺も速度をあげ大剣を防ぐ。


「凄い!私と互角に打ち合わせられるなんて!」


マーヤは楽しそうに笑う。

それを見た俺も自然と笑ってしまう。


「お前、まだ本気じゃないだろ。全力でかかってこい!」

「言われなくてもそうする!」


その瞬間、マーヤの背後から半透明な巨大な腕が2本出現する。

虚空から武器を取り出し、巨大な腕は盾と槍を持ちマーヤは2本の大剣を構える。

俺もアイテムボックスからもう1本の大剣を取り出し構える。


「いくぞ!」


俺とマーヤは全力でぶつかり合う。

お互いの攻撃を受け、回避しまた攻撃する。

気がつくと俺とマーヤは笑っていた。


「ははははは、楽しいぞ!本気の私と互角に闘えるのはお前が初めてだ!」

「俺もだ。どんどんいくぞ!」

「来い!」


俺とマーヤは更に加速しぶつけ合う。

周囲の悪魔や聖騎士は戦闘を止めて、俺たちの戦いに見入っている。

俺とマーヤはお互いに距離をとる。


「凄い男だ。次の一撃で終わりにしよう」

「全力でいくぞ」

「『ソウルバースト』!」

「『ドラゴニックバースト』!」


俺とマーヤの力がみるみる大きくなり大剣に集まる。

危険と感じたのか、悪魔や聖騎士達は急いで離れていく。

力が溜まりきった瞬間、俺たちは駆け出す。

互いの剣が衝突し、眩い閃光と轟音が鳴り響く。


「うぉぉぉぉおおおおお!」

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


力は拮抗しあうが、徐々にマーヤを押し始める。

そして次の瞬間にはマーヤの手から大剣が弾き飛ばされ、俺は大剣をマーヤに突き付ける。


「俺の勝ちだ」

「負けた。だけど、不思議と悔しくは無いな」

「この戦いが終わるまで大人しくしとけよ」

「分かった。それより、また戦ってくれない?」

「いいぞ。何度でも戦ってやるよ」


「それはもう無理ですね」


その声が聞こえた瞬間、マーヤに向かって無数の槍が飛んでいく。

俺は駆け出してマーヤを突き飛ばすと、無数の槍は俺の体に突き刺さる。


「ぐはぁっ!」


急速に感覚が無くなっていき、視界は真っ暗になった。

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