33、蘇り
「お父さん!」
「アリア、なんでここに………」
「俺たちがここに来る途中に会ったから連れて来た。
俺たちが勝つまで、お前がしっかり守れ。それから、今度は絶対に死ぬな」
「分かりました。絶対に生きて、アリアを守ります」
ゴルディアーナが頷くのを確認し前を見る。
ゾルが立ち上がる。
「やっぱり、生きてたか」
「うるせぇ、やるぞ。お前は徹底的に殺してやるからな」
「むかつくな!さっさと死ねよ!」
ゾルが走って来て、俺の腹に剣を刺す。
ゾルはやったと笑う。
「それがどうした」
俺は拳を数発、ゾルに叩き込む。
ゾルは痛みに顔を歪めながら俺を見る。
「何で!何で効いてないんだよ!」
「前より力が強くなってやがる!まさか、こいつ!」
「そうよ。私と契約したのよ」
虚空からヨルティアが現れる。
「ヨルティア、裏切ったのか!」
「あなた達が勝手に洗脳されてると思っていただけでしょ。
私は元々あなた達の仲間じゃないのよ」
「死ね!僕の邪魔をする奴は死ねぇ!」
真っ黒な霧が俺を包み込む。
霧が触れると体は干からびるが、一瞬で元に戻る。
俺は腕を一振りすると霧は消し飛ぶ。
「歯、食いしばれ」
力を込め3発拳を叩き込む。
吹き飛びそうになるのを足を掴み、地面に叩きつけることで止める。
「おい、立てよ」
「僕は最強なんだ。誰にも負けない力を持ってるんだ。お前達とは違う。僕が負けるわけが無いんだ!」
飛びかかって来るゾルに蹴りを入れ吹き飛ばす。
そのとき、聖騎士の軍団が現れる。
「いたぞ!聖女様を取り返すのだ!」
「異端者共め!」
聖騎士の軍団は突撃しようとした瞬間、轟音と共に爆発し聖騎士を吹き飛ばし、巨大な魔法陣から巨大な水の渦が出現し聖騎士達を切り刻む。
「夜月、速すぎるぞ」
「お腹空いた」
一優とセリスが走って来る。
「レインが聖女達のことは私達が守るから、派手にやって下さいってさ」
「分かった」
「おら!」
「死ねぇ!」
突然、2人の男が現れ襲って来る。
一優とセリスが魔法を放つが避けられる。
「夜月!」
名前を呼ばれ見ると遠くにあの男が立っていた。
俺と妹、母さんを苦しめたあの屑が。
「何でお前が生きてんだよ!」
「ここにいる爺が俺を生き返らせたんだよ。おかげで、お前を殺せるぜ!」
「空風夜月、お前の妹の命が惜しければ動くな。動けば妹は死ぬことになるぞ」
鎖で縛られた朝陽を母さんを先頭に連れて来る。
「あぁ、むかつくぜ。あのとき、お前に邪魔されなければこの2人を殺して大金が手に入ったてのによ!」
「てめぇ!」
「おいおい、動くなよ」
「死んじまうぞ」
屑が母さんを殴り、俺は行こうとするが2人の男が邪魔をする。
「おい、朝陽を殺せばいいんだろ?さっさとナイフを寄越せよ」
「あぁ、これを突き刺せばいい」
爺が屑に禍々しいナイフを渡したそのとき、母さんが屑からナイフを奪おうとする。
「また俺の邪魔をするのか!」
「私の子供達は殺させないわ!」
「そうかよ。だったら前みたいに死んじまえ!」
屑がナイフを母さんに突き刺す。
その瞬間、俺は動き出す。
邪魔な2人の男の首を斬り落とし、更に強化された体で朝陽のところまで駆け抜ける。
「死ね!」
屑をバラバラに斬り、鎖を破壊する。
俺は母さんからナイフを引き抜き、傷を再生させる。
朝陽は結界を張り、聖騎士達の攻撃を防ぐ。
「夜月、朝陽。怪我は無い」
「大丈夫だ」
「どこも怪我してないよ」
「ごめんね。お母さん、弱いから。あなた達のことを守ってあげることが出来なかった」
「何言ってんだよ。母さんがあの日守ってくれたから俺たちは生きられたんだよ」
母さんは微笑む。
「母さん、ここで待っててくれ。俺はまだやらなきゃいけないことがあるから。
朝陽、母さんを頼むぞ」
俺は結界の外に出る。
攻撃にさらされるがそんなこと知ったことじゃない。
「おい、聞こえるか」
『やっと僕を呼んでくれたね』




