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落ちこぼれは伝説の女神と契約する  作者: 黒神レイ
三章 2人の聖女
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29、ゴルディアーナ

ゴルディアーナは一瞬、夜空を見上げる。


「私が聖堂騎士団長をつとめていたときの話よ。

聖堂騎士の仕事は聖女様をお守りすることで、私は常に聖女様の警護をしていたわ。

ある日教皇様と聖女様はお話をしていて、教皇様は突然倒れ亡くなったわ。すぐに原因が調べられ、教皇は毒を盛られそれをやったのは聖女様ということになったの。

私はあの場にいて、聖女様がやっていないのは分かっていたからすぐに動いたわ。

だけど、それよりも早くウィールは動いていたのよ」


ゴルディアーナは、淡々と話し続ける。

その体は怒りで震えていた。


「ウィールは裏で魔王七将の1人、魔導のウィルグラスと手を結び反対する者たちを暗殺したわ。

それとウィールが護衛として連れていたゾルという少年がいて、私はその少年と戦い負けたわ。

ウィールの目的は、封印されている魔神を呼び起こして、自分が世界を支配することよ。

魔神の封印は数年置きに凄く弱まる日があってね。封印を解くにはその日と聖女様の命が必要なの。

聖女様はその前に娘に聖女の力を全て譲渡し、聖女では無くなった自分を殺させたのよ」


ゴルディアーナは少し休み、また話を始める。


「ウィールが教皇になり、私の部下達は殺され聖女様は軟禁状態になった。

私はその力を失うのが惜しいということで、聖騎士団長になったけどそれも形だけで、ずっと地下牢に閉じ込められていたわ。

それでも生き残っていた部下が、命をかけて私を地下牢から出してくれた。私は死んだ部下達の為にも、この命が尽きるまで聖女様を守らないといけないの」

「それがお前達の理由、分かった。なら、俺達も力を貸そう」

「感謝するわ」


話が終わり解散した俺たちは、眠りにつく。

朝になるとすぐに出発した。

そして、出発してから2時間が経過した頃だった。


「夜月、来るぞ!」

「ここは私達に任せてちょうだい!【神の子である我らをお守り下さい。聖域】


巨大で透明な3枚の膜が覆い、襲ってくる矢や魔法を全て弾き飛ばす。


「聖域は聖堂騎士だけが使える魔法で、あらゆる攻撃から身を守るのよ」

「これはいつまでもつんだ?」

「10分ぐらいでしょうね。しばらくは聖域が攻撃を弾き返してくれるわ」

「一優、一緒に時間を稼ぐぞ。ソフィはこのことを伝えて、絶対に引き返しては来るなよ」

「分かった」

「あら、私も一緒に戦うわよ!」


俺と一優、ゴルディアーナは馬車から飛び下りる。


「さぁ、やるぞ!」




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