25、報告
「お久しぶりです」
「いやいや、夜月君よく来てくれたね」
「あらあら可愛らしい娘も一緒なのね」
俺達はエスペラント王国に来ていて、王様と王妃様に挨拶をしていた。
ソフィラは最初は怯えていたが、すぐに慣れ王妃様の膝の上に座って頭を撫でて貰っている。
俺は王様と王妃様にオルガーナでの事を全て話した。
王様と王妃様は目を見開き驚いていた。
「帝国がオルガーナに攻め込み、勇者を雇っていたのか…………」
「強大な力を与える変わりに持ち主を魔物にする剣、魔物を封じた玉にそれらを取り扱っている謎の商人」
「多分だが、まだ仲間がいるだろうな。夜月君、よく知らせてくれた。エグリットにもこの事を話して置く」
「王様、王妃様、気おつけて下さい。
そう言えば、エグリットさんは何処に行ったんですか?」
「勇者が行方不明となり、勇者を見つける為に教国に他の勇者達を連れ行ってしまった」
エグリットさんに挨拶をしたかったのだが残念だ。
「そうだ。確か夜月君は魔導国に行くだよな」
「はい、その途中にサントーラ教国を通ります」
「なら、そこでエグリットにこの話をしてくれないか?
勇者達にその商人の仲間が接触するかもしれないからな」
「分かりました。伝えて起きます」
僕達はそれからしばらく話して、最後に王様と王妃様に挨拶をして城を出た。
「あなた、行ってしまいましたね」
「レインは笑っていたな」
私は安堵のため息をついた。
「私の娘は、私が思っていたよりも強い娘だったんだな。
私はお婆が殺されたと聞いて、目の前が真っ暗になる様な気分だった。君が側にいてくれなかったら私は駄目だったろう」
「フフフフ、レインには夜月君がいるんですよ。あの娘が成長したのは夜月君がいたからですよ」
私は微笑む。
「夜月君がいれば大丈夫だろう」
「えぇ、頼もしい仲間もいるんですから大丈夫ですよ」
「次にこの城に来てくれるのが楽しみだ」
「えぇ、私も楽しみです」




