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落ちこぼれは伝説の女神と契約する  作者: 黒神レイ
一章 契約
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2、仮面の王女

主人公をどう成長させようか……。

「次、いくぞ夜月君!」

「はい!」


僕達が異世界に召喚されてから1週間が経ち、僕達は王国の騎士団の人達に訓練を付けて貰っていた。

僕は少しでも力を付けようと、騎士団長のエグリットさんに特別訓練を毎晩1時間付けて貰っている。

そのおかけでレベルやステータスは上がらなかったが、新しいスキルを複数覚える事が出来た。


「今日はここまでだな」

「ありがとうございました」


僕は疲れてふらふら歩きながら自分の部屋に向かう。

通路を曲がろうとしたとき、誰かとぶつかる。


「キャッ!」

「ごめん、大丈夫だった」


僕が慌ててぶつかった相手に近づく。

髪は金色で腰まで真っ直ぐ伸び、薄い青色のドレスを着た少女だった。

しかし、顔は仮面で隠しているので見る事が出来ない。


「大丈夫?怪我は無い?」

「大丈夫です。失礼します!」

「あっ、ちょっと待って!」


僕が呼びかけたが、少女は走って何処かに行ってしまった。

僕は部屋に行き眠ろうとしたが、何故か仮面の少女が気になり眠れなかった。


「お~い、夜月!」

「どうしたの、大声出して?」

「いや、何度呼んでも返事が無かったからさ。

何か考え事か?」

「うん。ちょっとね」


次の日になっても仮面の少女の事が僕の頭から離れなかった。

何故か少女の事が気になって仕方が無かった。

そしてエグリットさんとの訓練を終え、部屋に向かっていたとき僕は仮面の少女を見つけた。

僕は物陰に隠れながら、仮面の少女の後を付いて行く。

少女は城の奥にどんどん進んでいき、1つだけぽつんとある扉を開け中に入る。

僕もそっと扉を開け中に入ると、そこは小さな庭になっていて、色鮮やかな花々が咲き誇っている。

庭の真ん中にたたずむ少女を、月の光が優しく照らす。

少女はゆっくり仮面を取る。

少女の顔の右半分に焼かれた跡があった。

でも、僕はとても綺麗に感じていた。


「誰!」


突然、少女が振り返り僕を見る。


「私の顔を見たのね」

「うん」

「あなたも私を笑うんでしょ。醜い、気持ち悪いってみんなみたいに笑うんでしょ」

「僕はそんな事まったく思って無いよ。

寧ろ綺麗だと思った」


僕のその発言に、少女は驚いた。

僕は少女に近づく。


「僕は空風夜月。君は?」

「私はレイン。エスペラント・ライ・レイン。

この国の第二王女です」

「王女様だったのか」

「王女と呼ばれるのは嫌なので、レインと呼んでください」

「分かったよ、レイン」


その日から僕は、毎晩この庭に来てレインといろいろな話をした。

レインは最初は警戒していたけど、徐々に無くなっていき今は僕の前では仮面を取り、素顔で笑いながら話している。

そして、僕はレインの顔に付いて聞いた。


「レイン、君の顔が何でそうなったのか教えてくれない?」

「夜月には、いいわよ。

あれは4年前、私が13歳のときだったわ。

私は王国の学園に通っていて、その学園では毎年の行事で1日ダンジョンを探索するというのがあったの。

私達は護衛の冒険者と一緒にダンジョンの3層を探索しようとしたとき、目の前に見た事もない魔物が現れたの。

その魔物は炎の魔法を使って護衛の冒険者達を一瞬で灰にしてしまったの。

私達は怖くて動けなくなっていると、魔物はみんなに助かりたかったら1人犠牲にしろと言ってきたの。

みんなは私を選んだ。

魔物は私を壁に押し付けると、火の玉で楽しそうに私の顔の右半分をゆっくり焼いたの。

私は泣き叫んで助けを求めたけど、みんなは知らない振りをしていたわ。

魔物は私の顔の右半分を焼くと満足していなくなったわ。

それからしばらくして、学園が派遣した大勢の冒険者の人達に私達は救出されたの。

それからしばらくして、私の顔を見てみんなが笑う様になった。

醜い、化け物、気持ち悪い。

中には私を殴る子まで出てきたわ。

そして私は仮面で顔を隠して、外に出なくなったわ」

「治せないの?」

「お父様があらゆる手を使って治そうとしたけど、駄目だったわ。

唯一方法があるとしたら、再生魔法という魔法で治せるけど、あれは大昔に召喚した勇者以外、発現した人はいないわ」


その瞬間、僕は驚いた。

再生魔法なら僕が使えるからだ。


「レイン、ちょっとだけ眼を瞑って」

「急にどうしたの?」

「いいから早く」

「分かったわ」


レインに眼を瞑って貰う。


「再生」


静かに唱えると、レインを白い光が照らす。

すると右顔の焼かれた跡がみるみる消えていき、綺麗で張りのある白い肌になる。


「レイン、眼を開けて」

「夜月、何をしたの?」

「君にプレゼントをあげたんだ。鏡で見てみて」


レインは小さな手鏡を出し、自分の顔を見て驚いた。


「どうして私の顔が治ってるの……」

「僕は再生魔法が使えるんだ。それでレインの顔を治したんだ」


突然、レインが抱き締めてくる。


「ちょっ、レイン!?」

「ありがとう、ありがとう。嬉しいよ、夜月」

「今度、2人で一緒に街に出掛けよう」

「うん」


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