18、小さな勇気
しばらくして、少女は泣き止んだ。
今は俺の手を握って一緒に歩いている。
俺の顔を見ては笑顔になるというのを繰り返していた。
「そう言えば名前はなんて言うんだ?」
「ソフィラ」
「ソフィラ、ここに残るか?」
俺はソフィラに聞くと、首を横に振る。
「やだ、いっしょにいる!」
「だよな。俺もソフィラのことを置いて行かないから安心しろ」
ソフィラはニコッと笑い、俺の手を絶対に離さないと力を入れて握った。
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「まぁ、そんな訳でソフィラを連れて行くことにする」
俺はレイン達にソフィラを連れて行くことを話していた。
ソフィは仲間が心配という事で一緒にいる。
ソフィラは宿に着くとすぐに寝てしまい、今はベットの上で丸くなっている。
「私は別に大丈夫だよ」
「俺も賛成だ」
「私とティアも賛成。でも、いざとなったときはどうするの?」
「そうなっても大丈夫な様に、これを使う」
俺は死体から回収した玉を取り出す。
「これは敵のボスが持ってた物で、玉には魔物が封印されているらしい。
俺はこれを使ってその魔物をテイムし、ソフィラを守らせたいと思っているんだ」
「いいと思うよ。それにどんな危険な魔物が出ても夜月ならテイム出来ちゃうよ」
「どんなのが出るんだ。早くやってくれ」
俺は玉に魔力を注ぐ。
そして玉が砕け散り、俺の目の前に現れる。
それは魔物の中でも最弱と言われるスライムだった。
武器を持った子供でも倒せる最弱の魔物なのだが、透き通った色と丸い姿、動く度にプルプルするのが可愛く、ペットにする貴族や王族もいるほど人気者なのだ。
「スライムなのは分かったが、これは何スライムだ?」
「分からない。今まで見た事も無いよ」
スライムはその種類によって色が決まっている。
だが、俺達の目の前にいるスライムは色が7色で種類が全く分からない。
「それはグランスライムだよ」
「グランスライム?」
「最強のスライムだよ。性格は臆病ですぐに逃げるからあんまり存在を知られてないけどね。だけど仲間が危険になるとどんなに強い相手でも恐れず勇敢に闘う。
太古の戦士達は敬意を込めてブレイブスライムと呼んだのよ」
俺は怯えているのか体をプルプル震わせているグランスライムを見た。
そしてゆっくり手を出してグランスライムに触れる。
「俺に力を貸してくれないか?」
グランスライムはしばらく何も反応が無かったが、プルプルと震える。
そしてその瞬間、グランスライムが白く光る。
「テイム成功の様だね」
「あぁ、これからよろしくな」
グランスライムは大きく震えると飛び跳ねた。
グランスライム(希少種) レベル26
性別:雄
年齢:2才
筋力:120856
体力:96582
耐性:365890
敏捷:327853
魔力:93652
魔耐:359864
スキル
全属性耐性・全属性適応・物理耐性・魔力感知・気配感知・魔力遮断・気配遮断・吸収・擬態・触手・分裂・統合・酸・同族強化・七大魔法・回復魔法・複合魔法・縮地・魔力強化・身体強化・限界突破・勇気




