17、母
更新しました。
今月はあと2つくらい更新したいですね。
「獣王様、見えますか」
「あぁ、私の目にもはっきり見えておる。
夜月殿は本当にやってくれたのだな」
目の前では、奴隷として帝国に連れ去れた仲間が続々入って来て、再会した家族を抱きしめていたり友と涙を流している者達がいる。
「皆の者、宴の準備をしてくれ。
国の者達全員と祝おうではないか」
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「これで全員かな?」
「うん、もういないよ」
元凶を始末した俺はレイン達の所に戻り、すぐに奴隷だった獣人達の怪我や欠損した部分を治した。
あの猫人族の少女は治るとすぐに何処かに走っていった。
「俺は疲れたから宿で少し寝るよ」
「うん、お疲れ様」
俺は宿に向けて歩き出す。
しばらく歩いていると前方に兵士を引き連れた猫人族の男が奴隷の1人だった猫人族の少年を抱きしめているのを、あの少女が物陰からこっそり見ていた。
そうしていると1人の兵士が気づき走って少女の所に行くと腕を掴むと、男の前に連れて行く。
その瞬間、男が少女の顔を殴る。
「何故、貴様がここにいるんだ!」
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わたしの白い毛はわるいとわたしはパパに言われた。
わたしはうまれてすぐにママとせまくてくらいところにいれられた。ママはいつも笑ってわたしのあたまをなでてくれた。
パパがたまに来て、ママを外に出してわたしにいたいことを何回もした。
ママはごめんねと言って、わたしをギュッとしてくれる。
ママのことがだいすきだった。
でも、ママはわたしが4さいになったときに病気で遠い所に行った。
ママがいなくなってわたしのところにパパが来るようになった。パパはおまえがいなければと言ってわたしにいたいことをする。
ある日パパがこわい人と来た。
こわい人はパパとはなしをしてわたしをもっとせまいところにいれて外にた。
わたしはねむくなっておきると、べつなところに入れられておなじ子達がいっぱいいた。
こわい人はわたしを出すとみんなのまえでいたいことをした。
こわい人はパパとおなじで、いつもわたしにいたいことをした。
そのあとはわたしだけみんなとちがうところに入れる。
こわかった。
こわい人が来るのがこわかった。
でも、その日はちがかった。
へんなのをつけたお兄ちゃんがこわい人にいたいことをしてた。
お兄ちゃんがわたしにさわるとからだがポカポカしていたいのがよくなった。
お兄ちゃんはおんぶしてくれて、みんなをくろいうまさんのうしろのところにのせてった。
わたしはお兄ちゃんといたくていると、わたしをとなりにのせてくれた。
うれしかった。
ママみたいにあたまをなでてくれた。
ママみたいに笑ってなでてくれた。
パパがなにか言ってうしろにいる人がちかくにくる。
手にいたくてこわいものをもってる。
わたしはこわくて目をつむる。
でも、いたくならない。
ゆっくり目をあけると、あのお兄ちゃんがたってた。
「貴様、私の部下を殺すとはどうなるか分かっているのか!」
「俺は子供を殺そうとする屑を斬っただけだ。あんたの部下だろうと知ったことか」
「殺せ!この男も一緒に殺してしまえ!」
兵士達は武器を手に取るが、動かない。
男は声を上げようとしたが、出来なかった。
夜月から放たれる濃厚な殺気により、完全に恐怖で動くことが出来ない。
「今回だけは見逃してやる。わかったらさっさと行け!」
「い、行くぞ」
男は兵士を連れ去っていく。
「おい、大丈夫か?」
俺が近づくと少女が抱き着いてきて、大泣きをする。
俺は少女が泣き止むまで、頭を撫でた。




