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落ちこぼれは伝説の女神と契約する  作者: 黒神レイ
二章 帝国と月狐族
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11、再開と出会い

怪しい商人登場。

消えた勇也は何処に行った?

ハイレールの街を出た俺達は、ゆっくりオルガーナに向けて歩いていた。

すると突然ネーロが立ち止まる。


「どうしたんだネーロ?」

「夜月、前方に馬車と人間が3体の魔物に襲われている」

「夜月」

「俺は魔物を始末してくる。

みんなは魔物の反応が無くなったら来てくれ」


俺はそう言って走ると前方に巨大なトカゲの魔物が、馬車を襲っていた。

馬はすでに死体になっていた。

1人の冒険者が1体と闘い。

数人の冒険者達が残りの2体の方を応戦しているが、魔物には全然効いていない。

俺はスピードを上げ、一気に近づくと2体の魔物の首を斬り落とす。


「大丈夫か?」

「ありがとう、助かった」

「もう1人闘ってるんだが、そっちの方も頼む」

「いや、もう終わるよ」


その冒険者は2本の大剣を構える。

魔物は突進するが避けられ、体をバラバラに斬られた。

大剣を背中に背負いこちらに振り向き俺の顔を見たら、満面の笑みを浮かべ駆け寄ってくる。


「久しぶりだね、夜月くん」

「どうして一優がここに?」


一優は俺の友達の1人で大柄で身長は190を超えている。その見た目から怖がられることが多いのだが、優しい性格で面倒見がいい。

近所の子供たちから物凄い人気がある。


「僕は召喚された次の日に、王様に頼んで冒険者として活動してたんだ。

みんな元気にやってるの?」


俺はこれまで何があったのかを一優に全部話した。


「そんな事が起きてたのか……。

ごめん、夜月くんがそんな大変な目にあってたのを知らなくて」

「いいんだよ。それより一体何があったんだ」

「オルガーナの商人の護衛依頼を受けて、 ハイレールを目差して移動してたら魔物の襲撃を受けてね。

走って逃げてたんだけど、馬を殺されて動けなくなったから、闘ってたんだ」


一優に話を聞いていると、頭にターバンを巻いた男が近ずいてきた。

この男がその商人らしい。


「ありがとうございます。助かりました。

あなたがいなかったら被害が大きくなっているところでした。

お礼に好きな物を持っていってください」


俺は荷台に置かれた物を見ていく。

そして奥の方にまるで隠す様にして巨大な箱があるのに気づいた。

俺はそれを外に引っ張り出す。

そして開けようとしたとき、商人が慌ててやって来た。


「その箱だけは駄目です!」

「どうしてだ?何か見てはいけない物でも入ってるのか?」

「いえ、そういうわけではないんですが……」

「一優、その商人を抑えててくれ」

「分かった。皆さんも手伝ってください」

「ちょっ、離してください!お願いです、その箱だけは開けないでください!」


俺は一優と冒険者達に商人を抑えててもらう。

そして、その箱を開けると中には獣人の少女が入っていた。


「月狐族じゃないか」

「月狐族?」


1人の冒険者が少女を見て言った。


「月狐族は獣人の中でも1番数の少ない種族で、森の奥深くで暮らしている。

見た目の美しさから、帝国では奴隷として高額な値段で取り引きされる」

「そんな月狐族がこんな風にされているんだから」

「そいつは商人に化けた帝国の人攫いだな」

「どうするんだ?」

「俺達がこいつをオルガーナに連れていくから、あんたはその娘と一緒に後で来てくれ。

事情は俺達が話しておくから」


商人を縄で縛ると彼らは先にオルガーナに向って行った。

その場には少女と俺、一優が残っていた。


「夜月くん、どうするんだ?」

「仲間が来るから合流して、この娘が起きたら出発しよう」

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