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無能(自覚あり)の働き者  作者: 欠伸の人
2/2

準備01

なーんもない真っ白な空間・・・ではなく、ビジネスホテルの1室のようだ。

机の上に分厚い本、ベット、小さな冷蔵庫とテレビ、ノートパソコンがあるだけの簡単な部屋。


なぜ病院じゃないのか、なぜこんなところにいるのか・・・疑問は尽きない。


そこまで頭が良くないので数時間後には思考を放棄して、疲れたので寝ることにした。


起きると冷蔵庫の中を確認してみる。

すると牛乳と天然水、おにぎりとサンドイッチが入っていた。

私はありがたくそれを食べ・・・ようとしたが、ここがどこなのかわからないのでやめておいた。


暇になってきたので本を読んでみることにした。


《死後のせか》

バタン


書き出しが酷い。

しかし現実を見なければならないのでもう一度本を開く


《死後の世界にようこそ。あなた達30名には異世界と呼ばれる場所に行って貰います。その為にまず3日間でこの本の全てを読んで貰います。その中には異世界の大まかな情報であったり、自分以外の29名の大まかな経歴であったりします。3日後に次の指示を出しますので読んでおいてください。》


・・・はい。

異世界転生ですね。

悪役かな?モブかな?踏み台かな?・・・どれかだろうな。

過去の所業を考えると・・・。


何で・・・自分を神は選んだかな・・・。

私は本をベットに投げつけた。


「神様のバカ野郎!!」


本に向かって怒鳴った。

私なんかは転生ではなくて地獄で鬼の下でペコペコ頭を下げながら重労働をするのが似合っていた。

目に見えない悪人なのだから。


・・・ただ、怒鳴り散らすだけでは始まらないので本を読んでみることにした。


・・・内容的には3時間も有れば余裕で読めた。

読んでいて気になったのは私以外の29人の経歴だ。


日本人20、アメリカ人2、ロシア人4、フランス人2、ドイツ人2・・・で共通点が日本の関東内で亡くなっていること、風呂が好き、読書が趣味くらいだった。


あとはみんなバラバラで、農家は私だけであり、医者や自衛隊、専業主婦から学生・・・本当に色々な方々だった。


疲れたので今日は本を読むだけで寝ることにした。

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