事故紹介
「今日から、この萌えんちょ学園に転入することになった
新来晴香です。よろしくお願いします!」
彼女は鏡の前で何度もそう繰り返す
「まぁ自己紹介はこんなもんでいいかな
下手に受け狙って滑っても嫌だし無難が一番!」
そう呟いて彼女は床についた
いやーデケェーなぁ
前いた高校の10倍はあんぞ!
私はドキドキしながら校門をくぐりぬけた
ここからはじまる新たな学園生活!
金持ちのイケメンいねぇーかなー
私は胸を高鳴らせ校舎に入り受付に向かった
「44?」
番号札を受付で渡された私は首をかしげながらも指定された教室に向かった
「えぇっと…私は1年3組か…
見た感じ5組までしかなさそうだな
校舎がでかかっただけに12組位まであんじゃねーの?とか思ってたんだけどなー」
1年3組の前に列ができている
転入して早々なんかの事件とかだったら
嫌だなー
とりあえず私は列の最後尾に並んでいると
私の後ろの女の子がこっちを振り向いた
「あなた何番?」
「なにが?」
「受付でもらったでしょ?」
「ああ、あの番号札ね…えぇっと…私は44ってかかれてるってことは44番目かな」
「私が45番だからあなたは私の前ね」
私は女の子の言われるがまま
女の子の前に並んだ
これが一体何の列なのか
それはすぐ判明した
同じ教室から響いてきた、その声のおかげで
「今日からこのクラスにお世話になる13番こと原朱里です!皆からはよくキモ原と呼ばれていました!好きな食べ物は有機物全般でーす!みーんなよろしくお願いしまぁーす!」
一応後ろの女の子に聞いてみた
「これって何の列?」
「転入生が挨拶するために並んでいるんだよ!それくらい知っとけや」
マジかよ!今9月だぞ!
私はそう思いながら自分の番がくるまでまった…
待っている間
転入生の自己紹介挨拶が聞こえてくる
「今日からこの学校にお世話になる
長橋鞘21番!パセリをこの世から消し去ることが将来の夢です!
よろしくお願いします!」
「転入してきた田中三吉ですよろしくお願いします!血液型はタランドゥウスツヤクワガタでーす!ヒャクレツケンをおみまいしちゃうぞ!」
「オッスおら悟空!」
「えーと転入生の三島葉といいます、ときどき左手がウズきます、よろしくお願いします」
う~んみんな中々痛々しい自己紹介だなぁ
でも笑い声とか聞こえてくるしなぁ
これが普通なのか?
まぁ郷にいっては郷に従えというし
私も受け狙ってみようかなー?
それからしばらくして
「次!44!」
遂にやって来た私の番!
私はぞくぞくしながら教室に入った
そして口を開いた
「ヤッホーあたいは新来晴香っつー名前してんだ!(^〇^)
好きな食べ物はお●●●でーすヨロピクーねー♪」
カチッカチッ
秒針の音がよく聞こえるなぁー
アハハハハハハハハ
わたし新来晴香の学園生活は
前途多難なものになりそうだ……………