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殺人鬼

作者: 秋名

僕は殺人鬼になりたかった。



人をたくさん殺す殺人鬼になりたかった。


人を殺すってどんな感触なのかを味わってみたかった。


それよりも死体をたくさん見たかった。


時々すれ違う人を見て思うこともあった。



「もしこの人を殺したらどうなるんだろう?」って。



人を殺しても見つからなければいいんだって思うこともあった。


死体を隠し通せばいいって思うこともあった。




そして10歳の秋・・・




初めて死体を見ることが出来た。




死体は僕のお父さんだった。


お父さんは駅前で僕と歩いている時に突然おなかから血を吹き出して倒れた。


その時は何が起こったのかわからなかった。


あとでわかったけどお父さんはその時有名だった通り魔に殺された。


でもその時は少しだけ通り魔に憧れていた。


少しだけ尊敬した感じになった。





でも・・・




お父さんを殺した通り魔が許せなかった。



捕まえたかった。


裁いてもらいたかった。




だから僕は・・・




名探偵になった。




お父さんを殺した通り魔を捕まえたいと思った。


同じような被害者を出したくなかった。


同じ想いをする人を出したくなかった。



時には人探しもした。

時には相談にものった。

時には猫も探した。

時には地域のボランティアもした。



でもお父さんを殺した通り魔はなかなか現れなかった。


時には事件も解決した。


時には殺人事件にも関わった。


探偵になって初めて気づいた。


「僕のやりたかったことが二つともできる」と。


一つはお父さんを殺した通り魔探し。


もう一つは・・・



死体をたくさん見ること





〜終〜


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― 新着の感想 ―
[一言]  読みやすかったです。短いながらもまとまっていると感じました。素早くオチに移行するので驚きもありました(^^)  少し残念だと感じたのは、文章的に物足りないことです。モノローグのようで感情移…
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