旅の目標
※作者はたびたびスランプに陥ります、ご注意ください※
※主人公がころころ変わります、ご注意ください※
「不幸はこの近辺では溜まりにくいだろう」
たしかにこの近辺の治安はいい。
「『運』で不幸を呼び寄せることも出来るが、ここでやるのも危険だしな」
その方法があったか、と独りおとなしく納得している。
「じゃあ、どこへ向かうんですか?」
「ステライトだ」
即答だ。即答された。
「まず、舞島姉妹の親に事情を話す。つまりステライトの王と王妃に謁見する」
ふむふむ。
「そしてそのままこの大陸から海を渡って島国へ行く。あそこはいま戦乱の世だ」
どこのことかは分からないが、わかった。
「わかりました。会長と有華さんは親には」
「連絡はした」
「御我と一緒ならいいって」
了解。親公認だもんねー。
「光と影は」
「「問題ない(のよ)」」
二人共OKと。
「じゃあ、とりあえず今日は解散して明後日ここに集まろう。俺は親に報告してくる。会長、馬車と護衛ください」
「いいだろう。無茶はするなよ」
わかってますって。
「んじゃ、いってきます」
「「「「いってらっしゃーい」」」」
のんきな声で返事を返してきた4人。
このまま4人は城と城下で遊んで時間を潰すらしい。
俺はあの両親からは絶対に反対はされないなぁ、と半ば確信を持ちつつも帰宅の途へついた。