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平等に差別される世界で  作者: 東波 広
-第1章-最弱の主人公ミコト
18/20

最弱の主人公!

※作者はたびたびスランプに陥ります、ご注意ください※

※主人公がころころ変わります、ご注意ください※

「それだけならまだいいんだが・・・」


 まだ何かあるんですか会長・・・。


「私と舞島姉妹(きょうだい)の『異能』は戦いにむいてないんだ。それとメイ君が弱い」


 え・・・。どういうことだろう。俺が弱いのは周知の事実のはずだが。


「私の異能は詳細が分かるだけで、他には何も使えない。弱点がわかってもそこをつけない限り無駄になるってことだ。幸い私は剣術が得意だから自衛くらいは出来る」


 会長は以前から運動能力高かったし、それは分かるんだけど・・・。


「影と光の能力って?」


「光君は『接続』で、目を閉じることで指定の複数対象の間で会話することが可能になる。代償は目を閉じることと、距離に応じて意識が朦朧としてくること。グループ間でボイスチャットをしている感覚だろう」


 デメリットが厳しい。だがうまく使えばあるいは・・・。


「影君の能力は『機械蜘蛛』で、これは現在じゃあまり意味がない。説明だけしておくと、機械に2種類の金属状の糸を張り巡らせることが出来る。デメリットは髪の毛が消費される、体内の水が消費されるから、酷い場合は脱水症状を起こす」


 科学文明がいないから無駄ということか。あれば嬉しいけど厳しいだろうな。


「光は『異能』を使っている間は戦えないし、影は『異能』が使用できない、と」


「二人共戦えないし、な」


 厳しいな。不幸の種類では戦わないだろうけど。そういえば有華さんは?


「有華は『戦乙女ヴァルキリー』で、身体能力の異常的な上昇と、神の防具の着脱、約10メートル範囲の敵対思考を持った人物の身体能力が下がる。デメリットは神の防具以外の場所に攻撃が加わると、痛みが大きすぎて死んでしまう可能性がある。れは身体能力の異常上昇のせいで体の感応能力が異常に上がったからだと思われる。神の防具の面積が狭い。範囲外に出ると10秒ほど神の防具を貫く攻撃ができるようになる」


「も、諸刃の剣ってことですか」


「そういうことだな。『ミコト君』はいま弱いだろう?これからもおそらくは強くならない。異能の代償なのか元々の体のせいなのかわからないが、さまざまなことが出来るようになるまでに時間がかかる。RPG風に言えばレベルアップに他のキャラと比べて100倍近い経験値が必要になるってことだ。いままでは向こうの知識でどうにかなっただろうが、今後はそうともいえない」


 考えれば考えるほどピンチですね。


「不幸を溜めるまで何年かかるかは分からないが、旅に出て不幸を稼ごうと思っている」



 にやり、と笑った会長に『異常研』の空気を感じ取ってなつかしさに身をゆだねた。

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