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平等に差別される世界で  作者: 東波 広
-第1章-最弱の主人公ミコト
17/20

最弱の異能?その八

※作者はたびたびスランプに陥ります、ご注意ください※

※主人公がころころ変わります、ご注意ください※


やっと主人公視点

「だ・・・誰がお嬢さんだぁぁぁ!!!」


 大声を出しながら突然起き上がったことで、視界の両端にうつる銀色が2つ飛び上がる。


「はぁはぁ・・・、光も影もなんでここで寝てるの?」


 当然の質問に二人共キョトンと首を傾げてくる。


「かわ・・・じゃなくて侵入経路は全部ふさいだ筈なんだけど?」


「ドアには誰も立っていなかったのよ」


「・・・あ」


 そういえばドアの前に人員配置してもらうの忘れてた!


「ミコト、頭は大丈夫?」


「疲れてるから大丈夫じゃない」


「撫でて治してあげる」


 影の手が髪の感触を確かめるようにゆっくりと頭を往復する。


 正直滅茶苦茶恥ずかしいです!


「ありがと、とりあえずそろそろ起きて会長と有華さんの所に行こう」


 そろそろ能力を知らないと東波 広さんのH(変人)P(ポイント)がやばい(主に上限的な意味で)。東波 広さんって誰だろう、変な名前。


 とにかく俺は影と光を追い出して着替える。


 クローゼットらしきものを漁ると豪華絢爛と言ってもおかしくないキラキラとしたドレスが・・・


「俺は男だーーーーーーーー!!」


 錯乱した俺を止めるために王城の半分の警備兵が駆り出されたのは別のお話。



-朝食後-


 落ち着いた後、この世界に生まれてから一番ともいえる高級な雰囲気のある食事を出されて盛大にもてなされた。


 食事中に聞いた話だが、親と先生方、クラスメイトには既に根回しは済んでいるそうだ。さすが会長、ああなることを見越していたんですね・・・。


「と、いうことでこれだ」


 昨日の談話室に来るなり会長はダン、とテーブルの上に一枚の紙を置いた。


「私の能力は様々な『真理』を紙媒体として表示することが出来る。デメリットは木が必要なことくらいか」


 『異能』は便利な力であると同時に、強い力であるほど反動によるデメリットが発生する。と学校の授業でも習った。


「これは『運』の異能の『真理』を紙媒体として表示した結果だ」


 そこに書かれていた内容は衝撃だった。使えるかどうか?と聞かれるとビミョーとしか答えられないのだが。


「運、効果はそれまでに溜めた嫌なこと(フシアワセ)の量の分より少しだけ多く願ったこと(シアワセ)を実行できる」


 『異能』には二種類の効果があり、瞬間的なことを可能にする物と発動すると反永続的に可能にする物がある。


 この『異能』はどちらも出来るということだ。かなり珍しい。


「これで分かったんだが、私達が帰るためにはこの力を使用するしかない」


「え?俺達帰れるんですか?」


「わたしが昨日帰ったら、って言ったの聞いてなかった?」


「いや、聞いてましたけど」


 まさか帰れるなんて思わなかった。


「ここで重大な問題だ。帰ることは可能なんだが、それまで不幸を溜めなければいけない」


「つまり、どういうことですか?」


 はぁ、と会長はため息を付くと


「メイ君は私達が働くと途端に怠けるな。つまりそれまではメイ君は『異能』を使えないわけだ」


 なるほど、と全員が相槌を付く。


「しかも不幸に巻き込まれなければいけないわけだから、五体満足で入れるとも限らない」


 想像してしまうと憂鬱な気持ちになってくる。


「つまり、ここの四人でメイ君を守る必要があるんだよ」


 それは・・・面倒な・・・。

すみません、ちょっとネタがなかったもので!

次回はきちんとします!今回は説明回でした。

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