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平等に差別される世界で  作者: 東波 広
-第1章-最弱の主人公ミコト
16/20

光と影

※作者はたびたびスランプに陥ります、ご注意ください※

※主人公がころころ変わります、ご注意ください※


-光視点-

影とウィンドウショッピングの帰り道、ワタシ達はチャラい男にナンパされていたのよ。

いいかげんにして欲しいのです、しつこいならその[ピー]を蹴り上げるのよ?



「あれ?影と光じゃん、なにしてんの?」


女の子にしては少しだけ低いハスキーボイスに振り返ってみると、案の定女の子がいたのよ。

巻き込まれてはいけないのよ、空を見上げている場合じゃないのです!


「ど、どちら様です?」


我ながら助けようとしてくれている人に向かって失礼だと思いますですが、こんな可愛い子を巻き込むなんてワタシの良心がゆるさないのよ!

決意を新たに意気込んでるワタシの意思を汲み取ったのか、影は黙って聞いてくれてますです。


「酷いなぁ、同じ講義を受けているじゃないか。ねえ、そこのお兄さん方」


同じ講義といえば、確かに見かけたような気がするです、でもこんなに可愛い子をワタシがほうっておくはずが無いのよ?


「なにかい?君が相手してくれるのかな?」


<影、こんな可愛い子講義に居たのよ?>

<いた、様な気もするけど・・・、ボクにはわからないよ>

<ちょっと寒いのよ>

<ボクもちょっと寒気がする気がするよ>


「ああ、そこの二人を解放してくれればお二人とも相手にしてあげるよ」


まずいです、このままじゃ巻き込んでしまいます、ですがこの子の自信は?

<自信があるようです、少し任せてやばそうなら蹴り上げてにげるのよ!>

<了解!>


「ッチ、分かった。君ほどの上玉が相手してくれるなら解放しよう」


ワタシは解放された手をさすりながらポケットに手を突っ込み携帯に手をかけて110とボタンを押す。

蹴り上げる角度を想像しながら後ずさる。黒髪の彼女はそれを見た瞬間


「おりゃーー!!」


ど、ドロップキックです!初めてみたのよ!


綺麗にナンパ男A(ワタシに言い寄ってきた方)が吹っ飛び、ナンパ男B(影に言い寄っていた方)を巻き込んで転がっていく。砂埃がナンパ男達を汚していき、音に気づいた周りの人たちもようやくこちらに注意を向けてくれた。


「ボク達を無理やり連れて行こうとするなんて最低!」


さすが影、ナイスな機転なのよ!


「ワタシも怒ったです!乙女の細腕が折れたらどうしてくれるのよ!」


「「悪党成敗!」」


っふ、決まったのよ!さっそく通話ボタンをプッシュ


「あ、もしもし警察です?池袋の○○公園で強姦されそうになったのよ」


男達は引き攣った笑みを浮かべながら後ずさりしたです。だけど・・・


「簡単に逃げられると思うなよ?」


黒髪の女の子の高めのアルトボイス・・・・・・で完全に萎縮させられたのです。

グッジョブ黒髪のお嬢さん!ワタシはとっても気分が晴れやかですのことよ!



ナンパ男は警察に拘束され、ワタシと影は事情聴取に連れて行かれたのです。結果は強制わいせつ未遂罪(影が何度も肩を抱かれたとき、たまに胸に当たっていたため)と、傷害罪(わたしの腕が痣になっていたため)です。

もちろん証人は彼女です、本当に感謝しても感謝しきれないのよ。


「ところで黒髪のお嬢さんのお名前はなんなのよ?」


言った瞬間、周りの空気が冷えていくのを感じ取ったワタシは影の後ろでブルブル震えることしか出来なかったのよ・・・。

なぜか光視点になりました

「のよ」はまあ、どこから来たのかは「東○皇帝☆○○○○」ですね


恋○「無駄に伏せられてます!」

り○「著作権の都合上、仕方ないことなのよ」



ということでお疲れ様でした

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