影と光
※作者はたびたびスランプに陥ります、ご注意ください※
※主人公がころころ変わります、ご注意ください※
-影視点-
ボク達は常に同じに見られてきた。
例えば好物。ボクは洋食が好きで、光は和食が好きだった。ボクがハンバーグが好きだといったら光はハンバーグが好きで、光が漬物が好きだといったらボクも漬物が好きだと思われてきた。
このことはボクと光だけが知っていて、お父さんもお母さんも知らないことだった。
光はハンバーグが苦手で、ボクは漬物が大ッ嫌いなのだが、せっかくお母さんが作ってくれたハンバーグと漬物が食べれないなんて言えなかった。ニコニコとボク達が食べるのを見ていて、嫌な顔をすることはやっぱり出来ないと思う。
ボク達が双子だから、という理由で同じものを与えられた。
なまじ顔立ちが似ていたのと、背も近い、学校の成績も一緒。ここまで類似点があったのだから仕方の無いことなのかもしれない。
ボク達は高校生になって、はっきりと性格の差をつけるようになった。
ボクは名前の通り影で、光に表舞台を任せた。基本的にボクが裏方(ファンクラブ潰しとか)で、光が表舞台(生徒会長とか)というように役割分担をするようになった。
二人で行動しなくなり、自然と知人が増えた。
だけど双子が居るとわかると、そっちとも同じ様に知人になろうとした。
ボクの好きな甘いお菓子を差し入れに光に会いに生徒会室へ行ったり、ボクに光の好きな渋いお茶を入れてくれたり。
でも嫌われてるんじゃないから断りづらくて、ボク達はその誤解を解かずに卒業した。
大学生になり、キャラ付けに疲れたボク達は二人で行動し、キャラ作りもやめた。
作ってた仮面が外れずに、若干キャラに引っ張られながらもいつものボク達に戻っていった。
秋。出会いの季節が終わり、せわしなくも暑い季節が過ぎ、ほっと一息ついた季節。
ボク達は大学の講義が終わり、サークルにでも参加しようかという結論に達した。
サークルに参加してなかったために輪がまとまってきたサークルには入れず、自然と少人数サークルに足が向いた。
でもボク達をそういう目で見てくる人たちが多くて、サークル参加は諦めかけていた。
日曜、光と一緒にウィンドウショッピング(もちろん冷やかし)に出かけていた。
行き先は池○、ビッ○カメラ(光の趣味は撮る側)や東○デパート、ちょっとおしゃれな店に映画館(影の趣味の映画鑑賞)など、まわり終わり帰る途中に公園でしつこいナンパ(チャラいため趣味からかけ離れている)にあっていた。
「ワタシたちこれから帰るのよ、門限もあるし」
「だから~、ちょっとだけでいいから遊ぼうぜ?」
腕をつかまれて引きずられそうになる光。
「嫌だって言ってる。ボクはしつこいのは嫌いだから」
「女の子なのにボクって言うんだ、可愛いね~」
肩をつかまれては振りほどくボク。
周りの人達からは死角になっていて、気づかれない。声を上げるもまわりの騒音が邪魔して聞こえていないようだ。
たまにこちらを見るものも居るが、関わりあいになりたくないのか目を逸らして去っていく。
<影、そろそろ蹴り上げてもいいのよ>
<連れていかれそうだし、そうしようか>
そんな物騒な会話を目と目でするボクと光。一歩後ずさりアレを蹴り上げようと足を上げようとした瞬間。
「あれ?影と光じゃん、なにしてんの?」
天の助けとはこのことだろう。ボクと光は安堵して振り向いてピシリと固まった。
なぜならその子も巻き込まれそうだから。黒い艶の有る髪を短めに揃え、ショートパンツにぶかぶかのシャツを上に羽織った女の子。ボクと光は焦りながら空を見上げる。
よりにもよって女の子に声をかけられるとは、と。
今日は一本です。
次の日を書こうか御我視点を欠こうか迷った末にこうなりました。
次の話で影視点は終わる予定。
もしかしたら光視点もあるかも?
能力の説明はいつだあああああ!!!
-近況-
行き詰っています
先がまったく見えないです
いえ、はじめから次の話は見えてないんですけどね!
ノリで書いているので矛盾がどんどん出てきますがおおめに見てください