最弱の異能?その七
※作者はたびたびスランプに陥ります、ご注意ください※
※主人公がころころ変わります、ご注意ください※
「で、メイ君の異能なんだが」
メイドさんが持ってきてくれたサンドイッチらしきものを食べ終わった会長は紙を渡してきた。
「ん・・・(むぐ)む・・・(んく)まだ食べてるんですが?」
片手にサンドイッチらしき・・・いやもうサンドイッチでいい。サンドイッチを持ちながら返事をする。
「遅い。もう皆食べ終わってる」
「可愛い可愛いお口で(はぁはぁ)一生懸命食べてるミコトさん(はぁはぁ)」
「光、鼻血」
「あ、影ありがとー」
後ろで影と光が何か言ってる・・・無視。
再び食べ始めた俺を見ると会長は行き場の無い手を苦笑しながらおろす。
「ん・・・(はむ)・・・む(んく)・・・は(はむ)・・・」
「(ダバダバダバ)」
「光!?光ーーーー!」
「ふふ・・・ワタシは・・・アガルタをみ・・・た・・・(ブシャー)」
「光!血が!輸血!」
-食事終了-
「ご馳走様でした」
両手を合わせて感謝・・・はしてないけど癖みたいなものだ。
振り向き、後ろではスプラッター事件(光の鼻血)が起こっているが見なかったことにして、会長と有華さんは・・・。
「子供は伸び伸びと育てて、パパが勉強を教えるの。学校は・・・」
「有華、落ち着け。ここは異世界なんだから前に言ってた車も犬も猫も居ないし、学校は私達が通っていた学校になるだろう」
「じゃあここに居るお義父様とお義母様をつれて元の世界に戻りましょう!それが良いわ。後のことはうちのお父様に任せれば」
「はぁ・・・」
ダメだこれは!簡単に言っているが元の世界に戻れるのか?
有華さんの思考が予想の左斜め上に曲がりながらそれていく・・・。会長もついていけてないぞ。
仕方ない、寝るか・・・。
「メイドさん(パンパン!)」
手を叩いて呼ぶ、これ一回やってみたかったんだ・・・(遠い目)。
「はい!」
すぐに出てくるメイドさん、さっき隠し扉が見えたんだけど気のせいだよね?
「カゲを落ち着かせて、ヒカリは輸血。二人とも寝室へ案内して。アリカとオガは放置、見張りを数人つけておいて。オガがやばそうになったら止めて寝室へ。アリカが潜り込もうとするからアリカは縄で縛ってオガの隣においておけば縄抜けもしないから大丈夫」
「はい、皆さんのことよく分かってらっしゃるんですね」
感心したように見つめられる。照れるなぁ・・・。
「あとヒカリとカゲにはもちろん護衛がついてるだろうけど、この城の人員を抜け道に配置しておいて。多分見抜かれてると思う。俺の寝室に入ってくるかもしれないから、俺の部屋は抜け道全部ふさいで窓も無い部屋で」
いつもいつもあの双子は俺をからかうためだけに入ってくるからたちが悪い。
「すぐに手配します。部屋はこちらです」
俺は案内されるままについて行く。明日も騒がしくなりそうだ・・・。
通された部屋でゴロゴロしていると眠気が襲ってきて・・・。
安定感がないですね、はい。
いつになったら『異能』の説明が入るのでしょうか?
多分次かその次かそのまた次くらいに入るのではないかと!