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近所の不審者に遭遇した話

作者: 十月志歩
掲載日:2026/03/15

若干脚色してますが、ほぼ実話です。

家の近所に、有名な神社がある。ご利益の内容などは伏せるが、日々沢山の人がお参りにやってくる。

我が家はキリスト教であるため神社には行かないのだが、前を通りすぎる度に「でかくて広い」という浅はかな感想を思い浮かべている。


さて、その神社は我が家から十分程度の場所にあるため、学校から帰る途中に「あの、○○神社ってどこですか? 」と聞かれることも珍しくない。

大抵は「ああ、そこを曲がって真っ直ぐいったらありますよ」等と答えるのだが、ある日話しかけてきた男性は、それを聞いても頭にはてなを浮かべていた。

私は「あっこの人分かってない」と思い、ポケットから地図を取り出した。当時は三日に一回ほどの頻度で道を聞かれていたため、周辺の地図を常備していたのだ。私は地図を指差し、「ここが現在地」。そしてそこの曲がり角を指差し、「あそこが地図でいうここ」。再び地図を差し、「こういったら着きますよ」と地図をなぞって見せた。さあどうだ。これでわかっただろう。

自信満々に男性を見ると、彼はわざとらしく顔をしかめ、「僕、方向音痴なんです」と言った。

はあそうなんですか、と適当な返事をすると彼は「着いてきてくれませんか?」と笑った。


「ついてきて」とは。絶対今の説明で理解したよね? え?

私の頭はフル回転していた。彼は相変わらず微笑んでいる。

五秒も経つと、私の頭は一つの答えを導きだした。

これ、誘拐じゃね?

そうだ誘拐に違いない。そうじゃないとこんな歳上の男性が付き添いを望むわけがない。そう若干失礼なことを考えつつ、私は「あぁ~すみません。この後用事があるので、着いていくのはちょっと…」と見え見えのウソをついた。

すると男性は、「まあまあ」と言い、私の腕を掴もうとしてきた。

ヒッ。思わず避けてしまった。間違いない、これは絶対に誘拐だ。しかしこの時焦りすぎていた私からは、「誘拐」というワードが消え去っていた。それでも私は叫んだ。

「痴漢!!」

あと十歩も進めばたどり着く公園に向かって、私は声の限り叫んだ。「ヤベッ」という男性の声が聞こえる。

しかしながらこの時、その公園には誰も居なかった。私は誰も居ない空間に向かって助けを求めていたのだ。それに気付いて大量の汗を流す私の横で、男性は走り出していた。

あっ、という間もなく、男性の姿は見えなくなっていた。


学校の話によると、この男は理由無く刃物を持ち歩いていたという理由で捕まったそうである。

そう、この男、学生に道を聞いて誘拐しようとする不審者としてちょっっっとだけ有名だったのだ。学校の連絡で少しだけ安心した。

これはもう数年前の話だが、不審者はいつでもどこにでも湧くので、皆様もどうか気をつけて欲しい。

皆さんも不審者には気を付けてくださいね。

不審者には大声が有効だったのかもしれない。個人的には防犯ブザーを持ち歩くことをおすすめします。

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