〜□D44■D…此れは私の話…何故、私がこの謎の自作小説を書いたのか〜
「…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)…すまない。俺はオマエを面倒事に巻き込んでしまったみたいだ……」
「…デージョ王子様…」不安の拭えない私にデージョ王子様は仰るので御座います。
「…大丈夫だ…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)…いや、ナロージュ・ピクセル辺境伯爵令嬢…俺は腐っても王子様だ…そして、俺の名前の由来はー大抵なんでも大丈夫だ!!ーと言う想いを込めて母さん(マーガリン王妃)が名付けてくれた名前なのだからな!!大抵の事は大丈夫だ!!因みに兄さん(ダージョ王子)の名前も大丈夫のダージョだ!!そしてこれまた因みに妹(グッジョ姫)の名前はグッジョブのグッジョだ!!全て母さん(マーガリン王妃)が名付けた素敵過ぎる名前だろう?そうは思わないか?」
……そう不安気な私に向かい微笑って魅せ。
……私の王子様は魔法の言葉を囁くのです。
「ー大丈夫だー大抵の事は何とかなる。俺を信じろ!!」
それは私が王子様を設定する時に込めた。
ーーとても大切な魔法の言葉ーー
ーー絶対……大丈夫(でぇーじょーぶ)だょ!!
「ーはいー私はデージョ王子様を信じます!!」
……私は、王子様に向かい囁いた。
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私ことナロージュ・ピクセル(ペンネーム)本名は、思い出せません。……忘れたのかも知れませんね。
……或いは忘れたかったのかも知れません。
……現世…とでも言いましょうか…?
……この自萌の自作小説の世界に転生する前のお話です。
軽く面白くもなんともない自己紹介をさせて頂きますと。私は、宗教狂いの借金まみれの家庭に生まれました。父親は物心ついたころからいませんでした。母と娘の二人だけの母子家庭で小学生に上がる頃から新聞配達等のアルバイトをして生活費を家庭に入れる生活で御座いました。兎にも角にもド貧乏で御座いまして毎朝の朝食はと言うと黴びたパンと腐った蜜柑を母と半分こして錆びた水を飲んでおりました。母は断食だと言って昼食は食べてはおらず。私は、小中と学校の給食が御座いましたが、なんせ日々の生活費を稼ぐので精一杯でありまして給食費を払えていませんでしたので、給食の時間になると牛乳やオカズやデザート等を欲しがるクラスメイトにほぼほぼ全てあげていました。まぁ。現代程にコンプラの整備されていない子供時代でしたので給食費を払えと先生にクラス全員の前で怒鳴られるわけですよ(笑)なのでクラス全員に私が給食費を払えていないのが知れ渡っているわけです。子供と言うのは残酷な生き物なので『オマエ給食払ってね良〜んだろ〜給食食うなや!!』と平たく言えばイジメられるわけですよ。まぁ。払えていない自分が悪い。幼心にそう思いまして、イジメてくるクラスメイトに牛乳やオカズやデザート等を配ってイジメを何とか回避する。そんな給食の時間で御座いました。そして晩御飯は小銭を握りしめて母と二人でハーフプライスなスーパーの消費期限ギリギリのオニギリを狙い真夜中のスーパーで戰う日々を過ごしておりました。その後、何とかかんとか高校を苦学生としてバイトを3つ程でしたか掛け持ち致しまして自分で学費を稼ぎ何とか自力で高校を卒業致しました。ですが大学等には通えるはずもなくその当時に割と給料の良かったコールセンターへと就職致しました。そしてクレーム対応等をしているうちにとうとう心が病んだと言うか(笑)何と言うか(笑)まぁ。簡単に言うと『…疲れた…』そして、ここまで頑張って生きてきたけど。何だろう?この人生は…何も楽しくないな…。と思ったのです。私の人生…このまま…楽しく無い儘に…終わって良いのか?ふと…此れは…何かの罰なのかと思いました。我武者羅に生きてきて、すっかり自分の事を蔑ろにして来た自分への罰なのか?そして私は、思ったのです。
「もぅ。いいや。こっからは、自分のやりたい事をして生きよう」と。
私は…その日…母を捨てました。
宗教に狂い。溺れ。娘の好きな色さえも分からない。
……借金ばかりして、その度に私にお金をせびっては、私の財布からお金を盗む。
……そんな大好きで大嫌いな母を捨てました。
その日以来…私は、家に帰ってません…。
コールセンターの仕事も辞めて誰も私の事を知らない所へと一人で行きました。安いボロアパートの一室で幼い頃から本が友達でしたので、小説を書くことに致しました。母との唯一の楽しかった思い出は、私の誕生日に紅茶を淹れてくれたこと。貧しすぎてお茶菓子も無いお茶会だったけど。その時に飲んだ紅茶の味が忘れられないくらいに美味しかったのです。だから独りで紅茶を飲みながら。この謎の紅茶異世界ロマンスな小説を書きました。…誰かと美味しく紅茶を飲みたい…この物語の根底は、ただそれだけ。そして其れは、愛する人とが良いわ。そう私の心が囁いた時にー《紅茶追放王子》デージョ・ヴ・ドルジェリン王子様ー貴方が生まれたのです。…私の心の中に…天真爛漫で少しお馬鹿で誰も傷つけない泣けない私の代わりに泣いてくれる。私の理想の王子様…そして、なんの光も未来も見えない希望も無い何もない私の思いを私は、貴方の設定と名前に込めました。
「ーー絶対……大丈夫だょーー」
其れは、魔法の言葉。不可能を可能にする。
…大丈夫じゃなくても…唱えると。
…不思議と…大抵大丈夫になる。
…このつまらない人生を私は何度も…
…この魔法の言葉を唱えて生きてきたの…
だから貴方はーー絶対……大丈夫だょ!!
「ー私の理想の王子様ー」




