〜■D15□D婚約破棄保留って何だよ!?取り敢えず紅茶で肉を煮込むぜ俺は!!〜
「ーデージョ王子ーどのみち婚約破棄をしたとしても王都を追放された我々は、征く当ても無き身の上…此処は一度、婚約破棄の件は保留に致し。ナロージュ様の御厚意をお受けになってはどうでしょうか?」
お目付け役の執事モモンガブンブン(←※《モンストロ・ブラン》の事だよ)が優しく静かな声音で俺を諭す。
「…そうだな…何かもう…ちょっと今、何も考えられん…何だか…疲れた…」俺がボソリと呟くと。
「ーどうか心ゆくまで別邸にてお休みくださいませー」
灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)が……言う。ので、取り敢えず。
「勘違いするな!取り敢えず別邸に住むだけだからな!」
俺は灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)に向かいそう言った。
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あの絶対全開コンニャク破棄…いや…絶対全開婚約破棄宣言から一週間……。
俺は灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)のベッケン…いや…別邸で、コンニャク破棄保留…いや…婚約破棄破棄保留って何だよ!?取り敢えず紅茶で肉を煮込むぜ俺は!!ーーと。コンニャク破棄保留…いや…婚約破棄破棄保留って何だよ!?と煮詰まる思考の中で、取り敢えず紅茶で汎ゆる肉を煮込んで過ごしていた。因みに今日は、紅茶で豚肉を煮込んでいる。
紅茶の煮豚と言う奴だ……紅茶の良い香りが漂う。
「…だいぶ煮詰まってきたな…豚も俺も……」
俺がボソリと鍋に向かって呟けば……傍に控えたモロヘイヤブロッコリー(←※《モンストロ・ブラン》の事を言ってるよ)が優しく静かな声音で俺の呟きを聡く拾い。
「ーええーとても良い香りですね。ナロージュ様もきっとお喜びになりますよ」……と言う。
「あの灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)朝の挨拶とかこつけて俺の紅茶で煮込んだ肉を朝食に食べに来てるだけじゃないか?」
「ー愛する人と朝食を共にしたいー人間とは、そういう生き物で御座います♡」
「……何を名言みたいに言っている?語尾に♡をつけるのをやめろ!なんかムカつく!」とイライラとしていたら。
「ーおはようございますーデージョ王子様♡」ーーと。
「ーーでやがったな!!灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)!!」
今日も元気に灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)の御登場だ!!
「ふふっ♡デージョ王子様♡私は灰汁抜き大根、失礼、灰汁抜き蓮根では無く悪役令嬢で御座います♡」
灰汁抜き大根…いや…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)が俺の言い間違いを訂正してくる。言い間違ってる俺が言うのもなんだが灰汁抜き大根ってなんやねん。俺は心の中でツッコんだ。
「ーおはようございますーナロージュ様」
俺の代わりとばかりにモッコリブランブラン(←※《モンストロ・ブラン》の事だよ)が灰汁抜き大根…いや…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)にニコやかに朝の挨拶をしている。
「ーおはようございますー《モンストロ・ブラン》さん♪あら♪今日の紅茶煮もとても美味しそうですわね♡とても良い香りがしますわ♡」
「ーええーデージョ王子が、ナロージュ様の為に夜なべして紅茶で煮込んだ《紅茶の煮豚》で御座います♡」
「おい!夜なべしたのは確かだが別に灰汁抜き大根…いや…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)の為に作ったわけじゃない!」
「おっ、王子様が、わっ、私の為にィィィィ!?」
「灰汁抜き大根…いや…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)!勘違いするなと言っている!」
「まっ、まさか!!私めが余りにもメス豚すぎるから!!王子は紅茶で豚肉を煮込んたのですか!?そんなの!!もぅエキセントリックドSじゃないですかぁ♡なんて高度なプレイなの!!ハスハス♡(^q^)♡」
「…おい…俺の話を聞け!!朝から元気だなお前!!」
今日も今日とて朝から元気な何を言ってるのかまるで解らん灰汁抜き大根…いや…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)に俺は半ば呆れて言う。
「…まぁ…良い。それよりも!今日こそ!コンニャク破棄…いや…婚約破棄させて貰うぞ!!」
「ふふふ♡まぁ♡取り敢えず♡コンニャク破棄、失礼、婚約破棄の件はー朝食の後に致しましょうー」
灰汁抜き大根…いや…灰汁抜き蓮根(悪役令嬢)は、ヨダレを垂らしながらそう言った(^q^)←こんな顔で……。
…俺は思った…コイツ…俺が紅茶で煮込んだ肉を取り敢えず食べたいだけだろうと……。




