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婚約破棄悪役令嬢と紅茶追放王子の異世界ロマンス〜アカウント停止されたと思ったら推しとアフタヌーンティーしてた〜  作者: ナロージュ•ピクセル


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12/33

〜■D12□D婚約破棄の件は夕食(ディナー)の後に致しましょう〜

 ーーバァーーーーンッッッ!!!!

 烈しい音を立てて、広間の豪奢な扉が開かれた!!

 結構大きな扉だと言うのに!!

 王子様凄ッッッΣ(゜Д゜)!!


 ーーと。驚いたのも束の間でしたーー。


 王子様は広間にいる驚いき王子を凝視する人々に向け。

 ……そして、何より私に向けて言い放ったーー!!


 「ーこの婚約を破棄させて貰うっ!!!!ー」



 ……静まり帰る豪華絢爛な大広間……。

 ……豪華なディナーの芳しい薫りが、哀愁を煽る……。

 ……ああ。豪華な夕食(ディナー)を見て私は思う……。

 ……せめて婚約破棄は夕食(ディナー)の後にして欲しかった。


 無窮の果ての様な重い沈黙の最中で、見事に婚約破棄悪役令嬢と相成った私、ナロージュ・ピクセルは、この自作小説の自萌の推し《紅茶追放王子》ドルジェリン王国の第二王子ー《デージョ・ヴ・ドルジェリン》ー王子を見詰め想う。


 なんか推しに婚約破棄されるとかさぞかしハートブレイクかと思ったのだけれど…私のハートは不可思議にビートを刻んだ♡…此れは此れで興奮するなぁと!!


 ……いけないッ!!私は、バッ!!と鼻を押さえる!!

 危ないわ!!思わぬ興奮で鼻出血が出るとこだった!!


 此処で鼻血なんて出してしまった日には、私が婚約破棄されて興奮してる変態悪役令嬢だとバレてしまうじゃなぃ!!

 ……バレてしまったらロマンスどころじゃないわよ!!

 何処の世界に変態婚約破棄悪役令嬢とロマンスしたいとか思う王子がいるッてのよ!!今、私は婚約破棄に鼻血にロマンスの瀬戸際ッて奴にいるのよ!!婚約破棄の件は取り敢えず夕食(ディナー)の後に致すとして!!今は、そう!!どうあっても鼻血を一滴も出さないように耐えるのよ!!私ッ!!ーーと。

 謎のロマンスの危機の瀬戸際で謎に鼻血と闘う私の目の前で、この自作小説の自萌の推しそして婚約破棄悪役令嬢な私ナロージュ・ピクセルのおそらくはロマンスの御相手であらせられる《紅茶追放王子》ドルジェリン王国の第二王子ー《デージョ・ヴ・ドルジェリン》ー王子が白手袋に包まれた繊細な手で拳を作り「うっしゃぁ!!噛まずに言えたぜ!!言ったったで!!絶対全開婚約破棄宣言!!」ーーと。無邪気に勝鬨を上げました。……その時。私は思い出しました。そう言えば王子の設定に《言い間違い》と《聞き間違い》を良くする。と言う。設定を設定していた事を……。


 「……っう!」私は鼻血では無く思わず涙が出ました。

 ……何故なら。私が王子の設定に《言い間違い》と《聞き間違い》を良くすると言う。設定を設定してしまったが故に王子は、きっと。この絶対全開婚約破棄宣言!!を宣言する為に、噛まずに言えますか?絶対全開婚約破棄宣言!!を頑張って何度も何度も練習してきたはずなのだから!!きっと、婚約破棄をどうしてもコンニャク破棄と言ってしまう設定と言う名の呪いに掛かり。この時まで苦労してきたはずよ。其れを設定と言う名の呪いにも負けず《言い間違い》にも《聞き間違い》にも負けない。めげない心で、今、見事噛まずに絶対全開婚約破棄宣言!!を宣言してのけたのよ!!なんて健気なの!!もう感動して涙がちょちょ切れるわ!!こんなん!!


 ーー推しの尊い(てぇてぇ)が過ぎて泣くわ!!

 ーー推し尊い(てぇてぇ)な滂沱の涙がナイアガラよ(滝の様に流れる)!!


 「なっ、ナロージュ様!!だっ大丈夫ですかっ!?」

 いきなり泣き出した私にオドオドメイドちゃん《ドリル・メイドール》がオドオドと驚きそして、キッ!とあろうことか王子を可愛く睨みつけて「ひっ!酷いです!幾ら王子様だからって出会って一秒で婚約破棄は余りにも酷すぎます!」と。なんと!勇敢にも王子様に抗議したのです!凄いわ!なんて健気なの!私、健気で可愛い子に弱いのよね!


 「しくしくしっく!」いよいよ涙が止まらない私の様子にオドオドと激怒するオドオドメイドちゃん《ドリル・メイドール》に可愛く睨みつけられオロオロする王子に確か王子のお目付け役の執事…だったわよね…。と自作小説の頭の中の設定集の登場人物(キャラクター)(ページ)を急いで捲る。


 そうそう確か。モンブラン色の黄色い髪色でモンブランの様な髪型そしてマロンの様なブラウンの瞳。紅茶追放王子とモンブランが好きなその名も《モンストロ・ブラン》!!


 その《モンストロ・ブラン》が王子を窘める「王子そちらの可愛らしいレディースメイドさんの言う通りでございます。御令嬢に涙を流させるなど王子様の風上にもおけません!」メイドと執事から責められ王子はオロオロと狼狽している。オロオロ狼狽王子様である。ーー可愛い♡(^q^)♡

 誠に可愛いらしいのだが、王子ちょっともう目がビヨビヨと涙目で泣きそう……マジで泣く5秒まえだと思うのよね。

 《紅茶追放王子様》は、繊細で純真(ピュア)なのよね。そう言う風に私がキャラ設定したのよね。後、良く泣く。ので、そろそろ色々と止めないと王子が公衆の面前で泣いちゃう。そしたら私……鼻血を止める自信が無い。てか、鼻血出し過ぎて出血多量でこの世界からも追放される(死ぬ)自信がある。ので、此処は一先ずーー私は、推しが尊い(てぇてぇ)過ぎる涙をド腐れヲタ根性で何とか抑え(。ノω\。)!!キラキラと煌めく涙の残滓を純白に皓るイブニンググローブの指先で優雅に拭って魅せて「ー婚約破棄の件は夕食(ディナー)の後に致しましょうー」と豪華絢爛な広間にいる皆の衆そして何よりも。尊い(てぇてぇ)推しの《紅茶追放王子様》へと告げたのだった。


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