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Seasons  作者: 殊月隼士
1/14

プロローグ

ゆるーくゆるーくのんびりと更新していく予定です。

気を長くしてお楽しみください。

 世の中、ちょっとした事で、ほんの些細な事で、あっという間に状況が反転する。そんな事は日常茶飯事だ。それは戦争とか不景気とか政権とか――時代によるもの――だったり、ストレスとかリストラとか失恋とか――対人関係によるもの――だったり、地震とか台風とか火山噴火とか――自然災害によるもの――だったり、そもそも、生まれてきたその瞬間に、絶望のどん底まで叩き落とされてしまう事だってあるのだ。

 そういう観点から見れば、今、このご時世に、この“日本”という小さな島国の中流家庭に生まれ育った彼等は、比較的

 “幸せ”

だったのだと思う。というか、それ以外の何物でもなかったのだと思う。

しかしながら、そんな平凡な、ありふれたような“平和”な日々を送っていた一人の少年はある日、こんな事を想った。


――これは本当に“平和”なのだろうか。


と。

 一方、時を同じくして――こちらに関しては私の口からは何とも言えない。少なくとも、“平凡”とは言い難い暮らしを送っている――少女も、


――この世界は本当に、“平和”なのだろうか。


同じように想いを馳せていた。それはまるで、

 前者は永遠に続く同じリズムの毎日に飽きたかのように。

 後者は自分の今居る世界にみきりをつけたように。

 そんな物は幸せでも平和でもない、ただの“退屈”だ。と言わんばかりに。

まだ四半世紀も生きていないような子供が、だ。

いや、ただの子供だからこそ、子供だったからこそ、そんな事を考えつき、更にはその先、行動にまで移す事が出来たのだと思う。

 そう、彼等は結論に辿り着いたのだ。


――そうか、本当の“幸せ”を探し出せばいいんだ。

――そうだ、偽物の“幸せ”を盗んでしまおう。


と。この時はまだ、お互いの存在も知らず、一人は平凡に、一人はやや異端ではあったが、彼等の日常にぬくぬくと浸っていた。



 こうして、本当の“平和”を目指し、一人は“探偵”に、もう一人は“怪盗”になる事を決意した。

 手段は違えど、目的は同じ。

 これは、そんな同じ志を持つ二人が交差して、彼等の“日常”が壊れていく物語。


仰々しく書いてはみたものの、実際、これはとある二人に巻き起こったささやかな事件を題材に進めていく予定です。まだ半分ぐらいしか頭の中にさえ出来ていませんが、頑張って書いてみます。

とりあえず。可愛がってやってください。

(2014/05/28 改変)

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