表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と僕の物語  作者: かずねこ
7/34

スライムくんの決意

「もう、嫌だ!」

僕は、ぷよぷよ跳ねながら逃げ出した。

「待って!」

アミンは、慌てて呼び止めるも僕は、逃げ出したかったのだ。


こんな損な役から。なんでだ。みんなもう少し、強い魔物になりたいとか思わないのか?


僕は、スライム。勇者や冒険者に最初に負ける役だ。

負けると村に自動転移されて、また初心者の草原に行かないといけない。

そういう世界のルールなのだ。


しばらく森の泉で、他の弱い魔物と駄弁っていたら、気分も爽快。


村に向けて、ぷるぷるしていたら、おや?あれは?


村のスライムが呼びに来た。

「スイラ、大変だ!アミンが!」


アミンが、勇者にクリティカルを食らったそうだ。

クリティカルを受けると、やられても復活しないのだ。


アミンは、僕が村から飛び出した後も、僕を探してくれていたらしい。


「おのれ、勇者!」

「お、おい、スイラ!」

村のスライムが止めるも僕は、ぷるぷるしながら草原を駆ける。


しかし、いくら探せどいなかった。

その勇者は、レベル38らしいと、近くで見かけた魔物が教えてくれた。

イベントで、始まりの村に帰って来た。

そして、気まぐれでアミンは殺されたのだ。


僕は、決心した。他の魔物になれないというならば、レベル99の限界突破の最強のスライムになってやると。



「……アミン。好きだったよ」

アミンの墓に、アミンの好きだった花を供えた後、旅に出た。


風が吹いて、僕を祝福してくれる。

スライムだって強くなれることを、証明してやる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ