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君と僕の物語  作者: かずねこ
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振り回す人

あいつは、なんでそんなに僕を、傷つけるんだ。


こっちの気持ちを知りながらも、男をとっかえひっかえして。

君は彼氏の話しばかりだ。もうやめてほしいんだけど。



大学の講義で、たまたま隣に座ったのが運のツキ?

君に一目惚れしたのが間違いだった。

こっちの気持ちに曖昧に答えるだけで、君はすぐに彼氏を変えている。


そんな日が続いてもう僕は、君といるのが嫌になった。辛い片思いはもうしたくない。



「もう、君とは関わらないから」

ある日、君を呼び出して伝えた日。飲んだコーヒーが、やたらと苦かったのを覚えてる。

「そうしよう。私もなにも言わない人とはいたくない」

君は、悲しそうに微笑んだ。僕に対する嫌がらせじゃなかったんだ。

僕だけが辛いんじゃなかったのか。行動しない僕も君を傷つけていたのか。

店内に流れるクラシックが、胸を締め付ける。

コーヒーの味が余計に苦く感じる。


「さよなら」

「さよならの前にもう一杯どうかな?」

立ち上がり去ろうとする君を、呼び止める。

君の言葉に重ねて僕は勇気を振り絞る。

君は座り直して笑う。


「じゃあ、このお高いパフェをご馳走してもらおうかな?」

「うげっ!」




あの日以来、君とは上手く続いている。

君は僕の気を引きたくて、他の男に逃げることもなくなった。


コーヒーを飲む度あの日のことを思い出す。

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