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猫
ミケはいつも僕の隣で一緒にごろ寝をするのを娘の梨菜は気に入らないみたいだ。
「ミケはいつもパパと一緒!」
梨菜の膨れた顔も可愛い。
「僕のことが好きなんだよなー?」
ミケの顎を撫でてやると気持ち良さそうに喉をごろごろ鳴らす。
「似た者同士怠け者ってことね」
梨菜のキツい一言にぐうの音も出ない。
ミケは呑気にお腹を見せて寝ている横で娘も横になるのを妻は呆れて眺めている。
「娘の将来が心配だわ」
うん、今日も平和だ。しかし、この生活を手放さないためにも何かしなくては。
試しにミケを題材にした小説がヒットして近所でも先生、先生と呼ばれいい気分だ。特に美少女に先生と呼ばれるとくすぐったい……いや、ともかくミケのお陰で僕は今日もミケとごろごろ。梨菜は僕に愛想尽かしたのか、真面目に勉強してるようだ。
「うん、いい反面教師だ」
「何がいい反面教師だ、よ!ごろごろしてないで洗濯畳みなさい」
「はい」
ミケは薄目を開けたが、手伝ってくれないみたいだ。
猫は呑気だな。




