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NOTE
「タカー、現文のノート貸して」
「めずらしいなお前がノートとってないなんて」
「寝てた」
「元気に言うなよ」
呆れながらも、ノートを渡す。
ヒトミは笑うとかわいい。中学からの同級生は、高校に入って、ますますきれいになったようだ。
タカヒロも、ヒトミにずっと片想いをしてるけど、友達のまま。先に進むには勇気がいる。撃沈率高い。
何人もの男が、告白してはフラれてる。フラれ無双だ。
「サンキュー」
ヒトミは、爽やかに笑うと友達の輪に加わる。
それを見ながら、タカヒロは、自分も友達止まりかなと諦めモード。
そして、放課後帰宅部のタカヒロは、ノートのことなんてすっかり忘れ、机の中の教科書や、ノートをしまおうとして気づく。
「あれ?」
机の中に、ヒトミに貸したノートが入っていたので、パラパラめくると最後のページに書かれていた『大好き!』と書かれていた。ドキンとした後に、すぐにスマホで連絡した。メッセージじゃ駄目だ。
声を聴きたいんだ、ヒトミの声が聴きたい。




