12/41
竹馬
営業の途中に、少し休憩しようと、自販機で缶コーヒーを買って、飲んでいると子供同士が 公園で、竹馬で遊ぶのを見てたら、君と学校で練習したのを思い出したよ。
小学校低学年の頃か。今頃の汗ばむ時期。
木に止まる蝉の元気の鳴き声を聴きながら僕たちは、学校で竹馬の練習していた。
「わ~ん!やっぱりできないよ!」
「大丈夫、大丈夫!私とがんばろ?」
単純な励ましだったが、僕にとっての初恋の君に励まされたら、頑張ろうと思えた。
クラスメイトにからかわれてから、君との距離は遠ざかったけど、君に感謝しているよ。
スマホが揺れたので、見てみると君からのメッセージだ。
『お醤油買ってきて』
おいおい。苦笑する僕は、結婚して尻にしかれているけど、幸せだよ。
薬指の指輪が、キラリと光る。




