自己紹介
息を整えながら辺りを見渡すと見知らぬ部屋にいることに気づいた。突然のことに思考が追いつかなかったとき、呼ばれていることにやっと気づいた。声の聞こえる方向に顔を向けると何やら変な白黒の服の女性が呼びかけていた。
「お、やっと気づいたな。大丈夫か?すごい悲鳴だったけど?うなされていたのか?」
誰だろうと思っていると戸を開ける音がした。
「あら。やっと起きたのね。」
また…変な服の人が出てきた…。と思っていると白黒の人が驚いた声を出した。
「あれ!?いつの間に?気絶してたんじゃあ…?」
「たしかに気絶してたわよ。けれどすぐに意識を取り戻しただけ。」
(何だか私のことを忘れてるようだけど…さっき気絶しているって言ってたな…もしかして…私が落ちたから…だったら謝らないと!)
「すみません!私のせいで危害を加えてしまって!」
「「え?」」霊夢と魔理沙が同時に声を出した。
「いやいいわよ。気づかなかった私にも非があるし」
「ああ。こっちも気づかなかったしな。ところで…お前、いったい誰なんだ?」
私はここで初めて自己紹介していないことを思い出した。
「あぁ…そうでしたね。私の名前は千万怪奇。怪物です。」