賭と怪物と巫女と貧乏神
城に突入した怪奇らは賭という女性に出会い、事情を聞く。賭はこの城が嫌いだと発言し、怪奇らと手を組むことになった。
怪奇たちは変強が座った場所の近くにに後から続いて座った。
「まず情報だ。賭、なにかこの城の仕組みや当主などの情報は持っているか?」
変強は双六をするフリをしながら賭に問いかけた。
彼女は顎を押さえ、少し悩んだ後に答えた。
「二つ知っている。まず一つ、この城はかなり入り組んでいて上に行くのはかなり難しい。おそらく隠し扉などがあるんだろう。そして二つ、この城の当主は浮蜜 玉輿という。彼は賭け事全般が好きでかなり強い。あとたまにここに降りてくるらしい。こんくらいかね?あっ負けた…」
双六をもう一度最初の配置にしている作業をしている時に変強は考えていた。
(なるほど…隠し扉か…これは少し骨が折れそうだな。そして当主…賭が言うにはたまに降りてくると…なら2人ほどここに残しておくと良さそうだな。)
「なら…隠し扉の捜索に城を歩き回るから…賭、ついてきてくれるか?そして頭の回る怪奇。そしてどうやら運が凄い霊夢、三人で行ってくれるか?」
三人を順番に指をさして変強は頼んだ。
「運が凄い?どこで聞いたのよ…まぁいいわ。それで行きましょう。怪奇も頷いてるしね。」
「すまないな、ありがとう。そして俺と紫苑が残る。隠れて紫苑が当主を不幸にできるかも。」
「えっ!?」
首を変強の方に向けながら驚きの声を上げた。
「なんだ?駄目か?不幸にする能力って聞いたんだが…?」
「えっ…いや、あの…不幸にするのは合ってますけど、それを使うと私も不幸になっちゃうの…被害が広がるかも…」
「フーム…なら仕方ないな、さっきの案は無しでただ見るだけにしよう。賭、ここの当主の見た目を知ってるか…?」
(さっきの情報以外に知ってるとは思えんが…)
「うーん…噂レベルだからなぁ…言わなかったんだが、それでもいるんならいいが。」
「持ってるのか!?頼む、それも教えてくれ!」
「ならいいか。たしか…見た目は紫のすーつ?を着ていて、ピカピカの金の腕時計をつけてるらしいんだ。あと金髪らしい。」
「典型的な成金タイプだな。嫌いなタイプだ。なるほど、ありがとう!なら早速実行に移すぞ。霊夢、怪奇、賭、よろしく頼むぞ。」
変強は三人に頭を下げた。
「分かったよ、お姉ちゃん。それと…通信用に私の髪の毛を使って。」
怪奇は自分の髪の毛を一本抜き、変強の頭に埋め込んだ。
「なんだ…?これ?お前は確か念力で通信してなかったか?」
「確かにそうだったけど、こっちの方が力も使わずにできるからね。それじゃ…お姉ちゃんも頼むね、気をつけて…」
変強は手を小さく振りながら部屋から出て行く怪奇たちを手を振り返しながら見送った。
「さて、紫苑…こっちも始めようか。」
「え…はい。」
その時、紫苑の腹が鳴った。
「ん?腹減ってるのか?ちょっと待ってろ」
そして変強はズボンのポケットから小さいボールのような物を取り出し、指でつつくと突然それが跳ね、膨らんだ。
「ほれ、おにぎりだ。まだ何個かあるから遠慮するな」
「あったかい…なんでそんなところから出せたの?」
おにぎりを包んでいる竹の笹を取りながら聞いた。
「私もちょっと能力を使えるんだ。それの一つ。非常食として持ち歩いてるんだよ。」
紫苑はおにぎりにかぶりつき、幸せそうな顔をしてお礼を言った。




