ため息
ため息をつくと幸せが逃げる。
吐き出した息は冬でないと白くならないから、本当に逃げていったのかは目で追うことができず。
旧き幸せの逃げてできた隙間に吹き込むものは、はたして何か。
ただの病みかともすれば新たな幸せかもしれない。
いずれにしろ空虚なままでは置けず、何か異物でソレは塞がれる。
逃げたものを追う余裕があるのなら、そもため息などつくものか。
逃げる前に引き留める余裕があったなら、前を向いていられたはずだ。
あらすじも含めてひとつの作品ですので、そちらにもお目通しくださると幸いです。