子供には獣や魔物は危険生物。
アネルちゃんのケガを全てなおし終えると、4人を横一列に並ばせた。
私は帰るよりも先に、エル達に何故こんな森の奥にいるのかを聞く。
一応、回りに獣とかがいるかもしれないし、むやみには歩かないでおきたい。
「何があってここにいるのか。聞いてもいいよね?――ナーバルくん。あなたから」
私は怒気を含んだ声で目の前に並んだエル達に問うと、4人は素直に頷いたので、1番『自分の意見ではなく』話せそうだと思ったナーバルくんに聞くことにした。
「ぼ、ぼく?」
戸惑うナーバルくんに話したそうなエルとカイル。アネルちゃんはミキオにぎゅっとしたままだ。
「そう。あまり時間はかけれないからあったことだけ言ってくれる?」
「えーっと。遊んでて、魔法がどれくらい使えるかっていうのが気になったから、人のめいわくにならないようにって森に入って……そしたらカイルが森の奥の方がもっと人がいないって言って」
「それはっ――」
ナーバルくんは弱々しい話し方だが、ちゃんとあったことを言ってくれていた。
そこにカイルが口をはさんできたので、
「カイル。後で聞くから今は黙ってて?」
「っはい!」
「続けて?」
今はナーバルくんに聞く時間だ。カイルの思ったことやあったことは後で聞く。
「えっ、と。エルくんは止めたんだけどまだ明るいうちなら大丈夫だって、僕とアネルが言って……魔法でかけっこしたり、水の球出して水遊びしたりしてるうちに道に迷って……そしたらアネルが坂の下に、行ってケガして……でも誰もなおせなくて……誰かを呼ぶにも遊んだり帰るために身体に魔法使ってたから魔力がもうなくて……そしたらカイルとエルくんがケンカ始めちゃって……」
「分かった。カイル、エル、アネル。ナーバルくんの言ったことに何か間違ってることはある?」
「ないよ、おねぇちゃん」
「……ないです」
「ない」
ナーバルくんの話について何か嘘がないかと3人に問うと、事実であるという意味の返答が返って来た。
「カイル。さっき言いかけたのはなんだったの?」
「い、や、その……」
「カイルが魔法を使うのに回りに迷惑をかけないようにと思って森の奥に来たのだとしても、子供だけで森の奥に入るのは危険なの。
例え魔法が使えたとしても。
もし、来たのが私じゃなくて獣や魔物だったらどうするの?……心配をしている人達は悲しむよ?」
「「「「・・・」」」」
「とにかく。大人達が皆を心配してるのは今も同じ。早く帰って安心させよう?」
私は森の奥に力弱き子供が入ることが危険だと改めて認識させるだけでいい。
怒るのは家族の役目だ。
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