初めてのお友達
私は月経に効く薬の入った紙袋を鞄に詰めて、図書館へと向かう。
近くはないけど帰りの道を少し変えれば辿り着けそうなのでよることにした。
図書館に入ると私はまず2階を見に行く。
私の初めての友達が居るか否かを確かめるためだ。
・・・いた!
「ビッド」
「…レイヴン」
焦げ茶のショートカットの髪に同色の瞳の男の子、ビッドを呼び、ビッドはボソッとした喋りで私の名前を呼んだ。
「隣、座っていい?」
「…うん」
隣の椅子に座っていいかとビッドに確認して椅子にかけた。
「…これ。どう思う?」
座ると早速ビッドが質問と共に本を差し出す。
ビッドの『どう思う?』は私の言葉が聞きたいときにいつも聞いてくる言葉である。
「『槍の正しい使い方』……ビッド。兵士になりたいの?」
「…違う。念のため」
「念のため?」
「…タダンは年寄りだから。守るときが来るかも」
「でも、力はタダンさんの方があると思うよ?」
「…年寄りなのに?」
「タダンさんはまだ元気なおじいさんだから……でも、強くなりたいなら読んだ方がいいと思う」
「…ならこっち」
ビッドは私に別の本を差し出した。
「『取りすぎ注意な食べ物50選』……ビッド。料理出来るの?」
「…食材を買わないようにする」
「でも、取りすぎ注意なって書いてあるし、少しは食べないと栄養が取れないよ?」
「…なら栄養の本探してくる」
ビッドは今まで読んでいた本を抱えて、違う本を探しに行った。
私も読みたい本を探しに行く。
毎回と言っていいほど私が質問すると、ビッドはいつも私の答えから『頑張って覚えてね』が聞きたいようで、『いいと思う』というのは受け入れてくれない。
タダンさんによるとビッドはこちら側が覚えてほしいものを覚えてあげたいという考え方で動いているようだと言っていた。
それを聞く前の私は、ビッドが読んでいる本全て覚える気でいるのだと思い軽く『覚えるの頑張って』と言ってしまった。
1度に詰め込みすぎたビッドは知恵熱で倒れてしまった。
それ以来、簡単には言わないようにしてる。
私が席に戻ってすぐにビッドが戻ってくる。
「…あった」
「あったんだ」
「…うん」
ビッドは再び元の席に座ると私にそういうた。
「なら頑張って覚えよ」
「うん。がんばる」
私がビッドと友達になったのはビッドも勉強好きなんだと思って好印象で、ビッドと私が知っているものでのトークは楽しいし、同年代との交流はこんなも楽しいのだと思ったからだった。
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アイリスなんちゃら応募はよく分からぬの……




