3年半が立ちました。
シンデレルが私達の家に来てから3年半と少し。
私は11才となり、エルのいるグロウス学園に通うまであと少しだが、私は相変わらずといえる生活を続けていた。
朝はエルと食事をしそのまま透明魔法をイズミにかけてもらい学園まで送る。そのあと私は仕事へと向かう。
これまでいた仕事とは別に、おばあさんが経営するゆったりとした喫茶店でウェイトレスとして働かせてもらうようにもなったり、身体強化が使えるため荷運びの仕事もやらせてもらえるようになって、前よりお金が貯まりやすいだめ、少し高価な材料で色々と料理するのが今の楽しみだ。
エルも色々な食べ物(主に甘味)が食べられて嬉しいと言っていた。
最近変わったことは……と、友達が出来たこと、だと思う。
パン屋のポールさんの従兄弟の親戚の子で、両親が2人揃って同じ日に別の相手と駆け落ちしたらしい。あまり喋らない子だったが、そのことだけはペラペラと喋っていた。その子もタダンさんのいる図書館に通っていて仲良くなった。
またタダンさんの所に行く日が出来たら、その子もいると思う。
今日はミューカさんの所で赤ちゃんのお世話だ。
「ガイアくん。オムツ変えるよ~」
「う~」
先々月ミューカさんは第3子にあたる次男のガイアくんを出産した。
生まれる半月以上前からミューカさんは、
『レイちゃん。もし私に赤ちゃんが出来たらお世話をお願いできない?』
と言っていた。その時は仕事が立て込んでて無理だと断っていたが、その後もひとつきおきに、
『レイちゃん。赤ちゃん好きだったらお世話してみない?』
とか。
『赤ちゃんってね。お手てがぷにぷにで――』
『レイちゃん。お母さんごっこしない?』
など言われ続ければ、ミューカさんが困っているというのが分かって、仕事をやめたりずらしてもらったりとして、ガイアくんのお世話をすることになった。
週5日。朝は8時から2、3時までのお仕事。料金は他で働く方が稼げるけど、ミューカさんにもお世話になっているからこっちの仕事を選んだ。入学するまでだけどそれでもいいと言ってくれたし。
ミューカさんとはガイア君もグロウス学園に入学させるため、仕事時間を増やしたため、お世話する人がいないならしい。
貴族だから乳母とかを雇わないのかと言ったが、
『母乳が出るなら私のをあげたいし、ちゃんと教育も受けさせたいの。家庭教師は何人も家に出入りされちゃうから……何かあったときに怖いでしょ?一応爵位を貰っているからね』
と言われ、そういうものなのかと思った。
私はガイアくんを見る。放置していても泣きも暴れもしない。
「ガイアくんはおとなしいね」
「う~」
孤児院の子は腹が減っては泣き暴れ、オムツに便意しては大泣きしだったのに。
「はい。取り替え終わり。ガイアくん。お腹空いてない?」
「う~?」
「空いてないんだね。なら、ここでお昼寝しとこうね」
「う~っ!」
「ご機嫌斜めだね。お散歩したいの?それとも本を読んで欲しいの?」
「うー!」
ガイア君はまるで喋れない赤ちゃんのと表現できるほど、赤ちゃんらしくない。
「ガイアくんの心に大人が入ってたりしてね」
「う。う~」
その後もミューカさんが帰ってくる時間までガイア君のお世話をし続けた。まぁ、手間がかからないから私の勉強時間になってるけどね。
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