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理事長が言っていたから


門番さんに通されグロウス学園に付くと理事長室に向かい、ノックをすると部屋からシンデレルの、



「入ってくれ」



と言葉がしたので扉をあけ、バタンと扉をしめた。

部屋の中にはシンデレルだけで、いつものソファーに座っていた。



「理事長」

「レイヴン。ミシュエル。座って話を聞かせてくれ」

「はい」



私は王宮での陛下とのことを中心に話していった。もちろん、話せるものを。エルはずっと詰まらなそうにしていたが、話の中に入ってきて邪魔をすることもなく、シンデレルに転移の魔法を授かるまでのほぼ全てを話終えた。



「――ということでした」

「そうか。ちゃんと貰えたか」

「はい。それと、タダンさんと理事長が祖父と孫の関係だってことも聞きました」

「それもか」

「はい」

「騙すつもりはなかったぞ?」

「騙してたのならいますぐにでもエルをこの学園には通わせません。理事長はただ言わなかっただけ」

「あぁ、そうだな」



騙す人だったら私達を身内扱いし過ぎだと思うからと、途中から思うようになってきたから大丈夫だ。



「それと、エルの寮のことなんですけど……」

「すでに寮の部屋は退去しといた。荷物は俺の家で預かってる。転移の魔法が貰えたのなら必要ないからな」



エルの学園で使っていた寮の部屋はすでになくなっていて、エルの荷物はシンデレルの家にあるというが……



「……もしも貰えてなかったらエルの部屋はまた取るつもりだったんですか?」

「…あぁ」



今の間は……私はシンデレルの言葉の詰まりに、1つのことが頭にすっと浮かんだ。



「理事長。転移の魔法を貰えてなかったら、エルをそのまま理事長の家で住ませる気だったんじゃないですか?」

「……そんなことはない。ただ、入室希望者がいたから――」

「寮の部屋って入室希望者は関係なくクラスの人数分あるんですよね?」

「どうして……」

「いつか通う学園のことを聞くのは当然です」



これは学園の卒業生のミューカさんから聞いた。グロウス学園は王宮に次ぐお金のかけようだと。



「・・・ミシュエルがうちに住めば寂しくはないと思った。それだけだ」

「本当に?」



今の顔は騙そうとしている人の、誤魔化そうとしている人の顔だったので、疑って見るとすぐにシンデレルは、



「…一緒に住んでみたかった。俺には弟はいないからな」

「勝手にやってたら軟禁――」

「――そんな言葉、いつ覚えたんだ!」



落ち込みそうな雰囲気だったのに、私が軟禁って言ったら急に怒ったように声を張り上げたシンデレル。

軟禁って言葉は別に使っちゃいけないようなものじゃないし。なぜ急に怒ったようになっかのかさっぱりわからない。

それにこれを覚えたのは……



「理事長が言っていたから調べて使ったの。覚えたのは理事長から」

「俺…が?いつ?」

「エルの事を私1人で話に来たときに」

「っ!あのときか!くっ。俺はなんて教育の悪いことを……」



シンデレルはそのまま落ち込み続けた。軟禁って言葉を知ったくらいでそこまで……とは思ったけどエルに軟禁って言葉を教えるかと言われれば絶対にまだ教えないだろう。シンデレルは教えてしまったという後悔で落ち込んでるのだと思った。


が。


シンデレルの姉のジェリエッタさんが車での10分間落ち込み続けたのはやめてほしかった。




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