レイヴン。?
あらすじを追加変更しました。
タグに『ハッピーエンド』と『長編になる』を追加しました。
翌日の夕方。なんとか気持ちを立て直して行ってきた仕事終わりに、ポストをのぞくと手紙が入っているのに気づいた。それも、理事長からのだ。数日に1度と書かれていたから驚いたが、エルか何かあったのかと思い急いで家に入り(鍵を閉め忘れずに)、手紙を開いた。
――レイヴン・バルオンへ。
前回から1日しか経ってないと思うが、ミシュエルがあばれるのをやめたことを報告しておく――
私はこの部分を読んで、ホッとした。でも、次に書かれた言葉に驚く。
――なぜやめたか。それはレイヴン。が現れたからだ――
「私が、現れた?」
――手紙に来るなと書いていたのに何故来たのか最初は驚いたが、レイヴン。ではないと、観察して分かった。レイヴン。はミシュエルになぜこの学園にいれたのかを話したが、レイヴンから聞いた話とは少しだけ違う部分もあった。大体は合っていたから安心してくれ。
結果としてミシュエルは泣きながらもレイヴンの考えたミシュエルの姉離れや自立について理解しようと、今も考えている。
それができたらミシュエルに会っても大丈夫だと言えるだろう。
レイヴン。については、タダン・マッカードさんにこの手紙を見せれば、説明してもらえると思う。
ちなみにミシュエルもレイヴン。の違和感に気づいた。
それで知って知った。
また手紙を書く。
君達のお兄ちゃん、シンデレルより――
エルが落ち着いてよかったと思えばいいのか、私が現れたことに慌てればいいのか……
「でも……」
冷静になってきて手紙を読み返すと、ひとつだけ納得出来ないことがあった。前回の手紙にも書いてあったと思うこれは、エルが暴れたことで気にならなかったが……
「私達にお兄ちゃんはいない!」
お兄ちゃん「的」ならいいけど、お兄ちゃんはダメ。
私のおねぇちゃんとしてのほこりがある!エルは、私だけの弟なんだから!!
そして翌日。
タダンさんの図書館が開く時間より少し前に行って、タダンが来るのを図書館の前で待った。
ちゃんと畑も朝ごはんも食べてから来たので、大丈夫だ。
ついてすぐに建物の隙間から「ニャーォ」とおでこの右側にハートマークのある茶猫、タマサンが現れたので近くまで行きなでなでしておく。
なでなで。なでなで。なでなで…………
「レイヴンかい?」
「あ、タダンさん」
タマサンはタダンさんが来ると、また建物の隙間へといってしまう。
「私に用かい?」
「うん。タダンさん、これ読んで、教えてほしいの」
「…手紙かい?」
「うん。エルのことが書いてあるから」
「中で見よう。まだ開くには時間もあることだしね」
図書館の鍵を開けたタダンさんは、階段の裏のテーブル席まで移動してから、手紙をみてくれた。話が伝わるように、2通とも渡した。2年前の私じゃぜったいに見せてない。
「なるほどね……これは確かに私に見せた方がいいもので……他の人には見せられないものだね」
「見せられないもの?」
「レイヴン。魔法を使って私の声が外に聞こえないように出来るかい?」
「…出来ます」
手紙の『レイヴン。』については他の人には少しも聞かせられないほどの話ということ理解する。
「お願いしても?」
「はい」
外に聞こえないようにするには、家みたいに回りに音を聞こえなくするように作るか。でも、タダンさんの同意は得てるから……
「言葉を心に」
タダンさんの身体に触れそう呟くと、タダンの声が頭の中に聞こえてくる。タダンさんからしたら私の声が聞こえてくるんだよね。
こうして『レイヴン。』について聞く準備は出来た。
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