決まったのは/幕間 ミシュエルは知る
前半レイヴン、後半ミシュエル。
私はミューカさんとの話し合いを終えた。
「それじゃあね」
「はい」
私は1人、家へと帰る。
ミューカさんと話し合って決まったのは、エルと仲がいいカイルが連れ出さないようにするとこだった。
カイルは馬車での通学をするため、エルを連れ出してしまう可能性が高いと私達は考えた。カイルへの理由付けとしては、私がエルに内緒でやりたいことがあり、ミューカさんもそれを手伝うので、エルには学園にいてほしいからカイルも手伝ってほしい、というもの。
カイルなら喜んで引き受ける理由だとミューカさんは言っていた。
エルのことは、理事長に任せておこうということに決まった。
学園から出て、人通りが少なくなってきた場所で、私は心の中でいなくなってしまったお母さん達に話しかける。
「・・・」
お母さん。エルはこれからもっと男の子らしくなっていくよ。どんな男の子になるんだろうね。スカートの似合う男の子にはなってたよ。
お父さん。エルがお父さんに似て良かったね。
おじいちゃん。エルはちゃんと男の子らしく育ってるよ。剣とかも私が教えられたら良かったんだけど、私には才能なくて教えられなかったよ。
おばあちゃん。……ずっと一緒にいた姉弟がそばからいなくなるのは、寂しいね……
「でも。ずっと離れる訳じゃない……し」
私は深呼吸をして、悲しくなった気持ちを明るく変える。
「エルにはもっと勉強してもらわないとだし、剣とかもあそこならいっぱい学べるし!私もいずれ通うし!」
さ。家に帰ってエルの荷物をまとめないと!
目から出ていた涙を拭いて、家へと帰った。
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僕は学校の中を探検して、テストを受けた。おねぇちゃんが出す問題よりまた簡単だったから、すぐ終わっちゃった。
「以上で、テストを終ります。寮に案内する子を呼ぶので、呼ばれたら来るように――」
先生の話は終わった!あとは帰るだけだっ!
「ミッシュ!かあさんとレイんとこ行こーぜ!こうどうで待ってるって言ってた」
「うん!」
僕はカーと一緒に教室から出ようとした。
「待ちなさい」
「?」
「君は、ミシュエル・バルオン君だよね?」
「うん、じゃなくて、はい!」
大人の先生と仲が良くない子には、出来るだけ敬語を使う!おねぇちゃんがそう言ってたから、守らないと!
「君は寮に住むリストに書かれている。これから案内するからついてきなさい」
「りょう?りょうって、学校にあるおうちでしょ?僕はおうちあるよ?」
「いや。君は寮で住むことになっている……保護者の人から聞いていないのかい」
「……きいてない」
「ミッシュ、りょうにすむのか?」
「僕のおうちはおばあちゃんのおうちだもん!!」
なんで?どうして?おねぇちゃん!!
「……行き違いがあったのかもしれない。保護者の方にちゃんと聞いてきて」
「はい……」
「行くぞ、ミッシュ!」
僕はカーに手を繋がれて走った。
「ミシュエル!」
「あ!」
「りじちょーだ!」
声をかけてきたのは、シンデレルだった。
「ミシュエル、寮の事を聞いたか?」
「今きいた!!おねぇちゃんにききに行くところ!」
シンデレルは寮のこと知ってるみたい。
「レイヴンなら理事長室で待ってる。君は……ミシュエルの友達のカイル君だな?」
「そうだぜ!」
「すまないが、ここからはミシュエルとレイヴンの話なんだ。今はお母さんの所へ帰ってもらっていいか?」
「ミッシュ、おれかえっていいか?」
「うん!大丈夫!シンデレるは知ってる人だから!」
「ならいいや!じゃあな!また明日ー!」
「うん!」
僕はシンデレルについていった。
でも、そこにはおねぇちゃんはいなくて……
シンデレルがなんでかいってたけど僕は聞こえなかった。
……おねぇちゃんは、僕を…………
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