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ハンカチ

あらすじに文を少し付け足しましたが、本文には変更はありません。


それから私とエルは書類にサインをして、入学の準備が終わった。

エルには寮のことを隠して書いてもらった。当日まで明かされることはないと思う。

ちなみに女の人は、ジェリエッタ・ハイサンドさんといって理事長のお姉さんで副理事長兼理事長秘書らしい。



「それじゃあ、失礼します」

「します!」

「あぁ、またな」

「出入口まで送ってきます」

「頼んだ……」



私達は名残惜し気な理事長と別れ、さんを先頭て学園の出入口の門まで付き添ってもらった。



「では、ミシュエル君。また来月お会いしましょう」

「うん!またねー!」



私達は学園を去った。そこから門番さんのいるもう1つの門まで歩いていく。

この学園には学園の回りを囲う塀と敷地を囲う塀の2つがあって、門番さんがいるのは敷地を囲う門の所だけだ。

学園の方の門には誰もいないけど、門は人が来たときだけ内側からしか開かないようになっているつて、ジェリエッタさんがここに来たときに教えてくれた。


門番さんのいる門まで向かう途中、学園へと向かう馬車が隣を通った。あの馬車……

馬車が通りすぎるとエルが、



「……おねぇちゃん、あの馬車にジャルのってた!」



と、少し興奮気味にいう。

でも、良くあの一瞬で見えたね……?



「ジャルが?」

「うん。まっかなあたまだからすぐ分かったよ!」

「そっか。じゃあゼイラルさんも乗ってたかもね」

「うん」



きっとそこにはロットも乗っていたんだろうと思う。

でも、王子様が学校に通ってるなんて……王宮で家庭教師からってイメージがあったから以外だな~。あ、でも通ってるならエルの先輩になるのか。ロットは。



「ぉ―ぃ」

「エル。今日の夜ごはんは何がいい?」

「えーっと。なんでもいい!」

「おーーいっ!!」

「なんでもか……」

「おいこらぁ!聞こえてんだろ!嬢ちゃん!」



無視していた声が近くまで聞こえてしまった……どうやら本当に私達に用があったようだ。

それにしても馬車の中からもこっちに気づいてたんだ……



「ミシュエルキーーック!」

「ぐっ!」

「おねぇちゃんに近づくふしんしゃめ!」

「エル。ジャルで遊んじゃダメだよ。ジャルにもお仕事があるんだから」

「はーい」



エルはジャルの接近を確認すると、ジャルの脛に向かってキックをした。突然のことにジャルは避けきれず、脛にはエルの靴後が付いている。

護衛なのに避けれないとか、心配になるんだけどロットが。

エルはそれから少しの間黙った。追及を逃れるために。



「相変わらず弟君の教育がなってねんじゃねーの?」

「は?」



今、心配してあげたのに。エルの悪口かな?私はジャルを睨み付けた。



「…いや、なんでもねーよ」



聞かなかったことにしてあげよう。さて、改めてだ。



「お久しぶりだね、ジャル」

「無視されるとは思わなかったけどな!」

「だって、『おーい』としか聞こえなかったし」

「……嬢ちゃんなら声でわかんじゃねーのか?」

「他の人でも、似ている人はいるから」

「つまりそりゃ、分かってたってことだよな?」



本当に不審者だったら止まる方が危ないと思う。

まぁ、まだ学園の土地の中だから、そんな心配はないけどね。



「それで?何かよう?」

「あぁ、また無視かよ!はぁぁぁ……。まぁいい。これ」



ジャルが1人で納得した後に渡してきたのは、白い生地に金色の縁取りのされたハンカチだった。



「ハンカチ?」

「あぁ。渡してくれって」

「誰が?」

「うちの主が」

「なんで?」

「嬢ちゃんが弟君と歩いてたっていったら渡してきてくれってさ。自分で行きたがってたけど嬢ちゃんが嫌な顔しそうだって引き下がってたよ。理由付けすんなら、誕生日プレゼントとでも言えってさ」

「本当に来てたら嫌な顔しますよ」



ロットは短い付き合いでも私を理解したんだ。いや、ジャルとゼイラルさんに私のことを色々と聞いただけかもしれない。



「長居はしたくない。受け取ってくれ」

「……分かりました。受けとります。でも」



王子様にこんなことされると私にとっては、とても迷惑でしかない。



「次からは無いと言ってたぜ」

「分かってるなら良いです。と伝えてください……ありがとうとも」



…………ロットは本当にどこまで私を理解したんだ?



「分かった。じゃあな!」

「はい」

「バイバイー」



突然の再会は嵐のごとく終わりを告げた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



割り込み投稿のやり方が変わっている……まぁ、あんましつかわないので気にしません。今は。


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