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入学決定


ミューカさんにカイルが合格したことを伝えると、パイルさんよりは喜んではいなかったけど、嬉しそうだった。


仕事代としてポールさんの新作のジャムやパンを買ってもらった。

いつもより多くて驚いたけど、仕事代と言われたら貰う。多かったのは嬉しかったからだよね?きっと。


今日の仕事を終えた私とエルは途中で食材とかを買ってから家に帰った。荷物を家の中においた私は、もう一度外に出た。



――ギィー。バタン。

「……」



私はポストに入っている手紙を読んだ。



――グロウス学園より、ミシュエル・バルオン様へ


この度の『特待生制度』での試験結果をお伝えします。


ミシュエル・バルオン様が『特待生制度』試験での点数293点を取り、トップでの成績を納めた事を記し、『特待生制度』での合格をここに通知します。


そのため、この手紙を受け取ってから10日以内にミシュエル・バルオン様の本人確認をいたしますので出生書、又は住民票を持ち当学園までこの手紙を持ってお越し下さい。



入学日は以下の日にちとなっています。



*月**日



――



「ふふふっ」



私は嬉しさを押さえきれずに笑みをこぼす。


エルに受けさせた、年に1人しか受からない学校の『特待生制度』にエルはトップを取り、入学が決定した。


本当は普通に通わせるだけのお金は貯まってきていたけど、エルがどこまで勉強が出きるのかを知りたかったのだ。不合格でも点数は載せられてくるから。

結果はトップ!教えてきた私も、教えたことが間違っていなかったのだと、安心した。



――ガチャ。バタン。

「エル」

「どうしたの?おねぇちゃん」



私はエルに受かったことを知らせる。



「おめでとう、エル。エルも学校に通えることになったよ」

「……え?ほ、ほんとう?」



エルは驚いて真実かを聞き直してくる。私はハッキリともう一度通える事を伝えた。



「学校にエルは通えるんだよ」

「カイルと同じがっこう?」

「そうだよ」

「いやったぁー!」



本当だということが分かったエルは跳び跳ねて喜んだ。カイルとは親友になったと言っていたから、嬉しいのも分からなくはない。

……私はいまだに友達と呼べる人はいないけれども。



「明後日学校見学に行こうね」

「けんがく?」

「学校の中を少しだけ見せてもらうの。この前行ったときは、べんきょうだけだったでしょ?」

「分かった!」



見学ではないけれど、エルに分かりやすい伝え方がこれしか思い付かなかった。



「なら今日はお祝いだね」

「おいわい……つまりは!」

「エルの好きなもの作ってあげるよ。時間がかかるものだったら明日になるけどね」



お祝い事には主役の好きなものを作る。基本だよね!



「じゃあね!あのね!じゃがいもににんじんにケーキ、いやプリンがいい!おっきいの!」

「大きいプリンか……それは明日になるけどいい?」



どのくらい大きいのがいいんだろうか?……どなべくらい?それとも浴槽……いや、エルが食べられるくらいに押さえておこう。



「食べれるならいつでもいい!わーい!プリンだぁー!」



エルは嬉しくてとてもはしゃいでいる。



「なら今日はじゃがいもと、にんじんをメインにして料理を作ろう」

「やったぁ!」

「エルも手伝ってね?」

「あらうよ!切るのはむり!火はみれるよ!」



野菜を洗うのは馴れたものだよね。

でも、包丁はまだ危ないし、火は魔法でもまだ使わせたことがないから、かまどのひを見ててもらってるけど、ぼーっと見てるから少し怖いので、火も見ててもらうのはやめてもらおう。



「分かってるよ。洗うのだけやってくれればあとはおねぇちゃんがやるから、エルは待ってて」

「うん!」



そうして今日の夜ごはんは、エルの好きなものずくめとなった。



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