エルの仕事先は
「「ごちそうさまでした」」
「じゃあ、デザート持ってくるね」
サンドイッチを食べ終えると、空の食器を持ってキッチンへと向かおうとする。
デザートを食べる時間は夜ではなく昼になった。エルが仕事をするようになって、3時のお菓子がなくなったからだ。
「僕もいく!ふちで食べるー!」
「そう。なら、タオルを洗濯桶に入れてきて」
それならと、サンドイッチを食べるため手を拭くのに使ったタオルを、エルに洗濯桶に入れてくるように言った。
「りょーかいです!」
『縁』っていうのは、キッチンの後ろにある廊下のようなやつのことを、私達は縁って呼んでる。
そういえば、おばあちゃんは『家の中に縁側があるのよね。ここは』って言っていたけど、『えんがわ』が何かは知らない。でも縁と似ているもので本当は外にあるものだっていうのは分かった。
でもの方が縁の方が呼びやすいから。
「おねぇちゃん!入れたよ!」
「じゃ、食べよっか」
「今日は何ぃー?」
「カラメル付きのプリンだよ」
「おぉ~!」
冷やしておいたプリンを持っていくと、エルは目を輝かせる。どんなプリンであっても、プリンは大好物なのだ。
「いただきます!んー!うまっ!」
「そ、よかった」
エルはその後プリン味わいながら完食した。
プリンの食器を片付けると、少しの休憩を挟むと出かけの準備をする。
「それじゃあ、エル。行こっか」
エルは藁の靴を靴に履き替える。私も靴に履き替える。
私達のこの靴は、ナディさんが安く作ってくれたもの。
本当はタダでと言われたけれど、タダばかりだとナディさんに申し訳ないと言ったら、安い値段を付けてから靴を作ってくれた。
1000デルは安すぎる気がするけど。
「いざ!ミューカさんちへ!」
そして、仕事の経験がないエルを雇ってくださいと頼んだのはミューカさんの所だった。
過去にミューカさんから『頼って』と言われたことを思いだし頼んだのだ。
ミューカさんは最初は驚いた顔をしてたけど、だんだんと笑顔になっていった。私に頼ってもらえたことが嬉しかったらしい。
仕事をするようになったエルはミューカさんとミューカさんの子供達と仲良くなっている。
父親も母親も知らないエルには、ミューカさんの所が1番、『家族の愛情』と言うのを味わえる家だと思ったのだ。
「おねぇちゃん?行かないの?」
「あ、うん。行こ」
私達はミューカさんの家へと向かった。
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明日はおやすみです!ストック作り。
4月20日12時00分くらいに投稿です。




