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約2年の月日が経ちました。


后太妃様から招かれた日から約2年が経った。



あの日から、ゼイラルさんやジャル、后太妃様やロットとは当然だけど会わなくなった。だって、王子様の騎士に、后太妃様だもの。

この区を担当してる、ニーダン副隊長は時々見かける。


それと私の働き口は前とあんまり変わってない。


最近、エルにも孤児院以外のお仕事を、私と一緒というのが条件でいくつかやることになった。エルは、好きじゃないことも少しは覚えるようになってくれて、ありがたいと思う。



そんな、ある日の昼頃。



「おねぇちゃん!べんきょう終わったよー」

「まだ、かかるから、お風呂の中洗っておいて。昨日、ふとん洗ってそのままだから」

「りょーかい!」



部屋での勉強が終わったエルに、乾いた浴槽の汚れ・洗浄掃除を頼んだ。エルはあれから身長が伸びた。前は顔を下を向けて話しかけてたんだけど、今は目線を少し下げるだけで目が合う。男の子は成長が早いっていうのは嘘じゃなかったと、実感中。


私はというとお昼ごはんのサンドイッチを作ってる。



「――汚れよ!落ちろー!って、わー!ボクにもかかったー!ぺっ!」

「・・・」



后太妃様に言われた通り私はエルに魔法の使い方を教えた。それはもう凄く厳しく。

少しでも遊んだら怒り、謝っても許さず、また明日教えることににする。

それを何度か繰り返したら、エルも遊ぶのをやめた。怒られればやめると言うと思ったけれど『魔法を覚えるのをやめる』と言わなかったのは、少し以外だったっけ。


エルの覚えは良く、範囲の小さい魔法なら今ではほとんど使える。

魔法になれるために被害の少ない魔法を日常的に使うようになった時、『これでおねぇちゃんのおてつだい、いっぱいできるね!』と言われたときは泣きそうになった。



「おねぇちゃん!水浴びするね!」

「ほどほどにね?」



お風呂の方から顔を覗かせたエルに、私は忠告した。



「……外でやってくる!」

――バタバタッ!ガチャッ!バタン!



エルは汚れた服を水で洗うため外に出た。

また家の中に入ってくるときはびしょ濡れになって入ってくると思う。水で洗い流すことは出来ても、風で乾かすのはまだ出来ないから。

……だったら服を洗濯桶に入れてくれた方が早いと思うがエルは、



「きゃーっ!!」



洗うという名の元、自身で作った水で遊びたいだけなのだ。

だから私は、お風呂でやられると小物が色々と壊れるかもしれないと、忠告したのだ。一度、壊したから。まぁ、なおせるけれどね。



――ガチャッ!バタバタッ!

「おねぇちゃん!洗ってきたから着替えてくねー!」

「うん。もうすぐ出来るから早くね」

「はーい!」



エルはお風呂の前にある洗濯桶に服を入れに行くと、真っ裸で藁の靴を履いて、料理してる私の後ろを通って部屋へと服を気に戻った。



「・・・そろそろエルにやめさせた方がいいかな……」



真っ裸での行動が、大人になってもやめられなかったら、少し大変だと思うから。

周りの人が。


それにエルは成長してきてるのだ。昔はあんなに小さかったのに……


確実に私より背が大きくなる人間が真っ裸は不味い。


私はそんなことを考えながらサンドイッチを作り、エルを待った。



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