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バイバイ!



「以上がわたくしがレイヴンちゃんとエル君に渡したかったものです」

「あ、ありがとうございます」

「ありがとう!おばちゃん!」



私達は后太妃様にお礼を言った。

こんなに高価な物を貰ってお礼を言わないのは、ダメだと思ったから。



「いえ……ではそろそろ家へとお送りしますね。暗くなったら大変ですもの。ゼイラル、ジャル。頼みました」

「「はい」」



ゼイラルさんとジャルが声を揃えて返事をする。

でも、ようやく家に帰れるんだ。申し訳ないけど、私はここの、王宮の豪華な家の感じは好きになれない。



「ほんとうにありがとうございました」

「…本当は何か困ったら助けを求めてと言いたいのですよ。でも、レイヴンちゃんは断るのでしょう?」

「……はい」



短い時間で私の性格を理解してる……いや、たぶん、おばあちゃんからの手紙に何か書いてあったんだ。



「だからせめて、贈り物をしたかったのです。さ、お帰りなさい」



贈り物にしては量が凄いと私は思うけど、言わないでおこ。



「はい」



私はケーキとお菓子、それにもらった宝石付きのアクセサリーが入った袋を1度ゼイラルさんとジャルに持ってもらう。

エルはここで描いた絵を何枚も持ち、出入口に向かった。最後にもう一度エルが、



「……バイバイ、おばちゃん!」



后太妃様に別れの挨拶をする。



「えぇ、さようなら」



后太妃様も答えてくれたのを確認したあと私達は、再び隠し通路を通って、行きと同じようにして馬車に乗り、目的地である森の前まで送ってもらった。

本当は歩いて帰っても良かったけど、ケーキがお菓子あったからやめた。崩れたりしたらやだから。

馬車には眠りの魔法をかけて、私はなんとか馬車に乗ることに成功して耐えた。


けれど、森の前でエルを目覚めさせたとき、エルは驚きを見せた。



「こんなにねたらよるねれないよ!おねぇちゃん!どーしよ!」

「そうだね……」



確かにとは思ったけど、深夜まで起きてたら、(魔法で)寝かせてあげるから大丈夫。心配ない。

睡眠時間を崩すのはあまり良くないからね。


でも、魔法ばっかりかけてたら、エルが体調崩すかもしれない……今後は気を付けよう。



「では、レイヴンさん。ミシュエル君。失礼しますね」

「じゃな!嬢ちゃん、弟君!」



ゼイラルさんとジャルは馬車に乗る前に、別れの挨拶をした。



「うん!バイバイ!」



それにエルは、笑顔で応えた。



「……う、うわー今までで1番の笑顔でさよなら言われたわー」



エルの笑顔できゅんってならない人はいない。ジャルもなったみたいだし。


ゼイラルさんとジャルは馬車に乗って去っていった。その馬車が見えなくなるまでエルは動こうとしなかった。

たぶん、寂しいのだ。やっぱりエルはいっぱいの人と一緒にいたいみたい。



「……エル。行こう」

「うん」



寂しげな雰囲気を壊したいんだけど……そっか。森か。



「エル副隊長、道案内をおねがいできますか?」

「……!!ま、まかせて!たいちょう!よるだけど、とくべつにぼくがせんとうになるよ!!」

「ただし、大事なケーキがあるのでゆっくりいきましょう、エル副隊長」

「わかりましたっ!たいちょう!」



さっきまでの悲しげな雰囲気はどこかへ行き、エルは2歩3歩歩いては後ろを振り返りを繰り返して、ゆっくりを守って家へ帰っていった。


お昼御飯はケーキとお菓子になり、夜ご飯はサンドイッチとケーキとなった。

明日はお肉だね。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



――翌日の夜。



レイヴン「エルー!ごはんできたよー」


エル「わーい!」


レイヴン「今日はお肉だよ」


エル「にく!?」


レイヴン「そう」


エル「あぶらいっぱい?」


レイヴン「少ないよ」


エル「ならたべる~♪」


レイヴン「(脂身はぶよぶよでベタベタするからカリカリにするか、切るかしないと食べてくれないんだよね。美味しいのに…」



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