第2区 ★
ゼイラルさんはまず、副隊長と呼ばれる男のことを教えてくれた。
「この人はニーダン・グゥローリ副隊長。王都騎士団第2区副隊長をしています。爵位は伯爵。剣を扱わせれば副隊長の名に恥じない成果を見せますが、頼み事を受けるとどんな手段を用いてもやりとげようとします。もちろん、罪を置かさない範囲で」
ぐーろーり?言いにくそう。あと、ゼイラルさんの分からないのがあった。けど、今は聞かなくても大丈夫だよね?
「は.い」
「分からない所がありましたか?どこでしょう?」
なにも言ってないのに、分かってくれるんだ。でも、院長さんには顔に出てるって言われてたから、顔が『分かんないです』って顔になってたのかな?
私は聞かないよにしたことを、聞いた。
「だいにくってなんですか?」
「え?」「は?」
ゼイラルさんが言った『だいにく』。
肉の話じゃなかったのは分かってるけど……だいにく……だ、いにく?だい、にく?
「知らないんですか?」
「だい、にく?を」
「……この王都という地域を9つ分けた範囲の場所を『地区』といいます。王達の住む城の周りを第1区とし、『の』と言う文字の順に番号が振り分けられています。
レイヴンさんの家があるここは第2区となり、この第2区を取り仕切っている騎士団の副隊長がニーダン副隊長となります。……もう一度、説明をしますか?」
「・・・お願いします。あ、地面に書いてもらっていいですか?」
分かるような分かんないようなって感じです、ゼイラルさん。
申し訳ないとは思ったけど、足場の砂地に指で『ちく』の説明を書いてもらいながら、もう一度説明をしてもらった。
ちなみに横ではエルが砂地に指でお絵かきをしていた。私より分かんない話を聞かされてたらひまにもなるよね。
「分かりましたか?」
「はい」
「おねぇちゃん!みてみて!」
話が終わったのを見て、エルが見てと地面をさした。描いたものを見てほしいってことだよね。
「わー。じゃがいもかな?」
「うん!あと、こっちはにんじんで、これはトマト!」
「そっか」
私がエルの書いたものを見せられていると、隣でジャルがゼイラルさんに近寄って小声?で何かを話始めた。
「ゼイラル、時間かかりすぎじゃね?」
「大丈夫でしょう」
「まぁ、怒るタイプじゃねーけどな」
小声が小声になってなかったジャルの言葉を聞いてると、誰かを待たせてるみたいに聞こえる。そういえば、なんで来たのかはまったく知らない。ニーダン副隊長って人は、『でてこい!』とか『いるんだろう!』とかしか言わなかったから。
「あの。なんのようじでここにきたんですか?」
「ジャル」
「悪かったって」
ゼイラルさんがジャルを睨んでいる。なんで?
「気を使わせてしまって申し訳ありません。・・・ここに来た理由ですが……レイヴン・バルオン、ミシュエル・バルオンの2名に后太妃の使者として参りました。理由は王宮にて話すそうです」
「え……?」
「準備が出来次第、すぐに出発をしたいのですが」
私は色々と驚き、緊張した。后太妃様、つまり王様のおばあさんから、王宮に招かれたってこと。
王族からの『使者』は絶対に来てくださいって事だと本に書いてあった。
きちんとした理由があれば断れるけど、お仕事は今日はないし日時はいつでも変えられるから、きちんとしたではない。それにもし、誘いを断ったりしたら……
私は悩んだ末、(今持っている1番いい服に)着替えてからなら良いと返事をした。エルには私の緊張が伝わったのか、心配された。あ。エルも着替えさせないといけないのを忘れるとことだった!
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