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どうしてここにいるのかな?


私はロット別れたあと、2つ程別の仕事をしてからエルのことを迎えにいった。


いや、いこうとしたのだけれど……途中で孤児院から一番近い広場で、エルを見つけた。

ここは子供の良い遊び場となっている広場で、エルも同じ年頃の子供達と一緒に遊んでいる。


そして、エルも私を見つけたようで、遊んでいたから笑顔だったがその表情は私への恐怖へと変わっていったようだ。



「エル?どうして、ここにいるのかな?」

「・・・」



エルはその場から動かなくなったから、近づいて理由を聞き出そうとしたが、黙ってしまっている。まったく、今日は男の子が黙る日なのかな!?



「あ、あのね!エルちゃんはわるくないの!わたしたちがつれだしたの!」

「エルをおこんなよ!」

「うんうん」



黙っているエルを庇うようにして女の子と男の子1と男の子2が、私とエルの間に立ち、エルがここにいるのは自分達のせいだという。残念ながらこの子達は孤児院の子なんだろうけど、私は名前を覚えられていない。

もっと年上の子と遊んで……仕事をしてたから!……このことはおいといて。今はエルのことだ。



「私は、怒ってないよ?ね。エル。私、怒ってないよね?」

「――っ!う、うん。おねぇちゃんは、おこってないよ」



私が微笑むとエルは焦ったように、私を怒ってないと言ってくれる。そうそう。私は怒ってない。



「うそだ!おまえ、おこってる!じじいとおなじかおしてる!」

「『おまえ』?」



じじいとは院長さんのことだろう。

しかし、この男の子1は年上の事をどうも尊敬してないなぁ。せめて信頼関係とかがあれば言ってもいいんだろうけどねぇ……



「ひぃ!」



男の子1に上から睨みを向けた。いつかは抜かされるだろう身長を生かして。



「エル、そろそろ帰るから院長さんの所に行こうか」

「うん……」



エルに孤児院に向かおうという。エルの仕事代は貰わないとでだ。



「みんなは?まだここで遊ぶの?」

「わ、わたしたちもかえる!」

「うんうん」

「なら、一緒に帰ろうか」



他の子達にも声をかけ、一緒に孤児院へ向かうことにした。



「うん……ねぇ、おねぇちゃん。エルちゃんのことほんとうにおこらないで?」



女の子が少し恐縮したようにエルを怒らないでほしいと、話しかけてきた。

ふむ。どうしようか。本当に怒りはもうないんだけど……



「・・・エルの反省次第かな?」

「ぼく、はんせいするよ!」



さっきまでの暗い声と暗い表情が意気込むようなものになる。



「おれもつきあうぞ!そうじする!」

「わたしも!」

「ぼくもぼくも」



エルのお友だちにとって反省とは掃除をすることなのか。いや、孤児院でそうしてきたんだろう。男の子1は話した言葉からしてよく怒られていそうだな。



「いいお友だちだね」

「うんっ!」



私にはそんな笑顔で肯定出来る『お友達』はいない。笑顔……可愛い……



「なら、エルのお友だちのみんなに免じて、エルを怒るのをやめるよ」



さっきまでは、どうして約束を破ったのだと怒りを感じていたが、あの笑顔を見たら怒りが引いてしまった。もう、エルの笑顔は私にはとって攻撃だね。。



「ほんとか!やったな!エル!」

「はんせいは?しなくていいの?」

「いい?」

「しなくてもいいよ。………()()()()

「「「やったー!」」」



男の子勢が喜び、不安で聞いてくるのもだから、しなくても良いとはちゃんと言ってあげた。



「おねぇちゃん、いま……」



あれ?女の子には聞こえちゃったみたい。



「聞こえちゃった?でも、エルは喜んでるし聞かなかったことにしてね?いい?」

「――っ!う、うん。いわないっ」



少しだけ怯えたような女の子に口止めをして、私達は孤児院に向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



――レイヴンに見つかる前。



男の子1――

グニアン『エルー!ひろば行こうぜー!』


エル『え。でも、ひろばって、ここのそとでしょ?おねぇちゃんとやくそくあるからいかないよ?』


グニアン『ちょっとくらい大丈夫だって!な?』


女の子――

アネル『そうだよ!少しだけ!ね?いこうよ!エルちゃん!』


男の子2――

ナーバル『いこいこ』


エル(ちょっとなら……ちょっとなら大丈夫だよね?)

『じゃあ、ちょっとだけ!』



しかし、時間を忘れて遊びに夢中になり、姉に見つかってしまったエルであった。


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