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案内人達


あの日から数週間。

私は制服を着、グロウス学園理事長室に他の特待生と共にいた。その中には私の友達でビッドあるもいた。



「本日よりグロウス学園初等部6年への入学をする特待生の編入式を行う。君達は――」



理事長のシンデレルから特待生への注意事項などが入学前にも大量の説明書を読んだから知っているが、もう1度知らせられた。



「――以上で編入式を終わる。寮に住むものは副理事長に付いていくように。その他の者は学園内を生徒達に案内させる」



話が終わると特待生達は2手に分かれた。

私とビッドは学園を案内してもらう方だ。


理事長を出るとちょうど案内を任された男の子達がこちらに向かって走ってきていた。あぁ、走ったら怒られるよ――

案の定。副理事長のジェリエッタさんに『緊急時でもないのに廊下を走らないように!』と注意されていた。


理事長室の前にいた私達を見て、編入生だと理解したのか話しかけてくる男の子達。



「えーと……編入生の方々で間違いないですか?」

「はい」

「…」



同学年っぽく私と同じ身長くらいの男の子がそう聞いてきたので、私は返事をビッドは頷いて答えた。



「案内を任された、6年生のマイバ・テンテールです」

「6年生に編入したレイヴン・バルオンです」

「同学年編入した」

「それとこの子は……」



自己紹介を済ませようとテンテールさんは、もう1人の男の子に自己紹介を促した。



「ミシュエル・バルオンです!おねぇちゃんの弟です!マイバと一緒に、学園を案内します!」



もう1人はエルだった。


シンデレルに頼んだと聞いたときは、とても後が怖いと思った。

一緒に食事を取ることを要求されるのならまだいい。

でも行方不明の話の件で『お詫びじゃないけど心配したし……ちょっと俺に付き合ってくれないか?』と言われ、仕立て屋を呼んで1から服を作ってきたり、近場の服屋を何件も回って購入されたりするのはごめんだ。


シンデレルに仮などを作ると疲れるし、目の前で大金が支払われていくのを見るのはもっとやだ。



「・・・弟がすみません」

「あははは……」



エルに案内をされるというのはここに来る前から知っていたからいいが、テンテールさんやは知らなかったからか驚いていた。


まぁ私はエルがテンテールさんを呼び捨てにしていたことに驚いたけど、本人が気にしている様子がないのてあえてなにも言わずにおく。



「レイヴン…弟、元気だね」

「まぁね」

「おねぇちゃん!はぐれちゃダメだから、手~」



と話していると割り込むようにエルが手を繋いで欲しそうに笑顔で手を差し出してきた。



「2列に並んで大丈夫ですか?」

「う~ん。人が通るときに通れるようにしてくれれば、大丈夫」

「ありがとうございます」



2列に並んでも、もう2列分程のスペースが廊下にはあるが、確認だけはしておいた。

私はエルの手を繋ぎ、テンテールさんとエルに学校の案内をしてもらった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



長読有難うございます!

もしよろしければ。

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