The donjon of stairs
こちらのRYO名義での自分の作品をお待ちしていただいていた皆様。お久しぶりです。
そして初めましての方は初めまして。
最近はハーメルンというサイトで二次小説を大量に投稿しているRYOと言います。
この短編は締め切りが近い(あさって)という状況でいきなり「枚数たんないからなんか書けよ」という先輩からのプレッシャーに負けて書き始めた奴です。(ちなみに手を挙げたときはプレッシャーに負けてテンションハイになってました。いわゆる「もうどうにでもなれ~」というやつです。)
そのため、低クオリティ&超短編となっています。
自分の成長を見たかったのにという方は、そちらの方は今書いては消しを繰り返している連載の方の最新話をお待ち頂けると幸いです。
それではどうぞ。
「……………なにこれ。」
俺は扉の先の光景を見てそう呟いた。
時刻は朝の六時。
いつも通りの時間にセットされた目覚まし時計はJポップの曲を部屋中に響かせ、部屋の主である俺を起こす。
「………るせぇ………」
そう呟きながら俺はベッドから少し離れた位置にある目覚まし時計のスヌーズボタンを叩き、音を止めた。
「……………」
そしてそのままの体制で一時的に固まっていたが、
「……眠た……」
そう言いながらのそのそと冬眠から覚めた熊のようにベッドの上に置かれている布団をたたみ始めた。
「ふぁーーー……」
布団をたたみ終え、欠伸をしながら洗面所に行って顔を洗うために閉ざされた部屋の扉をあけ放つ。
そして足を踏み出し、
「?」
目をしばたかせた。
本当ならば目の前に広がるのは洗面所がある部屋と玄関をつなぐスペースにある台所のはずだ。
しかし、今俺の目の前に広がっているのは無数の視界一杯に広がる階段だった。
「……………なにこれ。」
そして冒頭に至る。
「いったん落ち着こうか。」
俺は扉を閉め、部屋に再度戻った。
「……昨日の夜に一回起きたときはまだ普通だったよな。」
一人、ベッドに腰かけて状況を確認する。
「となると、あんなことになった原因が発生したのはそのあとか」
そう結論づけ、とにもかくにも俺は部屋から出ることにした。
「…大体こういうダンジョンモノってモンスターとか出るから武器が欲しいよな…」
そう呟きながら扉を開け、一歩踏み出した瞬間だった。
「あっ!!」
視界が一気にずり落ちる。
体を上へと持ち上げるような風を感じる。
しかし、頭はそれに反して下を向く。
………数分後、俺の部屋へとつながる扉のはるか下に真っ赤な汚い花が咲いた。
「………即死トラップとかふざけんなよ!!……てあれ?」
ベッドから跳ね起きる。
頭は割れていない。
「……夢か。」
死んでいないことに安堵し、俺は時計を見た。
時刻は午前2時。草木も眠る丑三つ時だ。
「…寝よ。」
俺は二度寝することにした。
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気に入っていただけたのならば幸いですが、そうじゃなかったとしても俺を否定するようなコメントを送ることはやめてください。お願いします。