2.わかったよ
「あーあ、あの人はどうだっのかなー」
帰り道、小さく独り言を空に向かって言った。どうしてあの名前のわから人に恋をしちゃったのだろうと思いながら歩いていた。道は少し急になっている坂道になっていて少し大変。
「みっそらちゃーん」
後ろからそう大きな声で呼ばれた。振り返ると少し遠いところに友だちの三浦ちゃん。
「どうしたの、浮かない顔して。もしかしてテストの出来が悪かったの。」
言えない。名前のわからないあの人に恋をしているなんて言えない。このときどうすればいいんだろう。
「テストの範囲を間違えちゃっていて」
「なにー、美空ちゃんらしくないじゃん。なにか悩んでいるの。」
うわ、バレているのかな。言わなかったらバレちゃうしもう仕方ない言っちゃったほうがいいのかなぁ。もう言っちゃうか
「実は、好きな人がいて。」
周りに人は…いない。よし。
「どんな人なの。かっこいい感じ。もしかして高林くんのこと。」
高林くんというのはクラスメートであり女子によくモテている男子のこと。いや、そっちもいいけどもあの人がいいんだよな。
「いや、違くて名前のわからない人のことなんだよね」
「名前もわからないのに恋してるのね。どんな人なの。」
実際、言ってへーそうなんだ的なことがあるだけと思ったけども結構食らいついてくるな三浦ちゃん。
「体育祭で応援頑張っていた人。ちなみに顔は普通って感じ」
言ってあの人がわかるわけ…
「もしかして、2組の村上くんのこと。」
なんでわかるの、三浦ちゃん。どう考えれば村上くんにたどり着くのよ。なんか色々と怖いよ。
「村上くんってどういう人。」
「なんか面白くて声が大きい人。」
と色々話しているうちに着いちゃった、私のお家。一旦話はおしまいかな。
「それじゃあ、またね」
「またねー」
村上くんかー。とりあえずあの人イコール村上くんってわかったのはよかった。いや、そういうわけではないか。
明日、会ってみようかな




