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学校では怖いと有名なJKヤンキーのアマガミさん。家ではめっちゃ可愛い。  作者: 結乃拓也/ゆのや
第1章 【 ヤンキーとあだ名で呼び合うまで 】
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第79話 『 アマガミさんとテスト勉強 』

 さて、7月が差し迫る時期といえば、学生には避けて通れない道がある。

 それは――


「だああああああああ⁉ もう無理! 嫌だ! ぶん投げたい!」

「……まだ始まって5分も経ってないよ」


 現在。リビングにて、僕らはテーブルに隣り合いながらノートを広げていた。

 学生にとって避けては通れない道。そう――期末考査だ。


「アマガミさん。前回の中間考査で赤点取ってるでしょ。今回は回避しないと」

「それは分かってるけどよぉ。でもボッチの家に来てまで勉強って、最悪意外何もねぇよ」

「でも頑張らないと夏休み補習だよ。それは嫌でしょ」

「死んでも嫌だ」


 テーブルにぐったりと倒れ込むアマガミさんを励ますも、中々やる気を出してくれない。

 まぁ、アマガミさんは大の勉強嫌いだから気分が落ち込むのも無理はない。


「うぅ、なんだよテストって。そんなもの廃止しろよ」

「テストっていうのはそれまで勉強して学んだ知識をしっかり身に付けてるか確認する為のものだよ」

「けっ。どうせほとんどの奴が一夜漬けだっつーの」


 グレるアマガミさんに苦笑する僕。


「一夜漬けしてもいいけどさ、せっかく時間に余裕があるんだから、勉強していい点数取ろうよ」

「あたしは赤点回避できればそれでいい」

「それで前回赤点取ったんでしょ」


 うぐ、と痛い所を突かれて呻くアマガミさん。

 まだ期末考査までは二週間ほど時間がある。なので、今からみっちりでなくてもテストに出題されそうな範囲を予習しておけば赤点回避できるかもしれない。という経緯で僕の家で勉強会を開いた訳なのだが、この様子だとそれ以前の問題かもしれない。


「はぁ。一体どうしたらやる気出してくれるのさ」

「ムリムリ。あたし、この世で勉強が一番嫌いだから。例えボッチが付き添ってくれてもこれだけはどうにもならねぇ」


 この人どんだけ勉強嫌いなのさ。


「じゃあ、赤点回避できたらご褒美あげるって言ったら?」

「欲しいけど絶対無理だな。確実に赤点取るぞあたしは」

「……そこは自信満々なんだね」


 ご褒美でも動かないとなると、これはもう手詰まりではないだろうか。

 まぁ、アマガミさんのやる気パラメーターがどうやって上がるのかなんて知らないけど。


「なぁもう勉強止めてゲームしようぜ。そっちの方が勉強より絶対楽しいじゃん」

「そりゃそうだよ。でもダメ。勉強してください」

「んだよケチ。ボッチのイジワルー。この鬼学級委員長。あたしをもっと甘えさせろー」


 いつもはこれ以前甘えさせるなって言うくせに。こういう時は調子がいいんだから全く。

 僕は嘆息を吐きつつ、不貞腐れて寝転がるアマガミさんを起こす。


「ほら、つべこべいわず勉強するよ! 今回の目標は赤点回避! ……あ、そうだ。赤点取った教科分だけお弁当のおかず減らすからね」

「お前それはいくらなんでも酷すぎるぞ⁉ そんなんじゃあたしの弁当が白米だけになっちまうじゃねえか!」

「どんだけ赤点量産するつもりなさ。とにかく、それが嫌だったらしっかり勉強してください!」

「うわぁぁぁぁぁ。ボッチの鬼畜ぅ。悪魔の子ぉ。人権剥奪者ぁ」

「いい加減勉強しないと僕も怒るからね?」

「誰かあたしに逃げ道をくれ―――――――――――っ!」


 こうして、僕とアマガミさんの二週間のテスト勉強が始まるのだった。


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