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ガチャ739回目:3度目の記者会見

12月20日は第四巻発売日! そして12月25日は投稿開始2周年!

これらを祝して6日間連続で2話投稿をしていきます!

本日は1日目の2話目です!

 帰宅した俺は、急な時差ボケを修復する暇もなく、その日の夕方には記者会見に出演するための準備をさせられていた。俺が帰ってきた昼前には、既に義母さん達に連絡が行っていたらしく、そこから協会全体、各放送局へと通達。

 半日もしないうちにそのための会場が押さえられ、俺が嫁達とイチャイチャしている間に色んな準備が進められていた。


「もっと皆との時間を貪りたかった……」

「ふふ、頑張ってくださいショウタさん。終わったらしばらくは固定の用事は入っていませんから」

「わたくしも、旦那様ともーっとイチャイチャしたいですわ!」

「あーあ。あたし達全員、ショウタ君の感覚が移っちゃったみたいね。ほんの数日だったのに、とんでもなく寂しかったんだもの」

「そうですね。このままでは本格的な海外遠征は難しいかと。……戦闘はしなくとも、ダンジョンにはついていくべきでしょうか?」

「ん。皆も来るならきっと楽しい。でも、全員が来るとなると流石にショウタの身体がもたない」

『マスター、冒険どころじゃなくなっちゃうわねー♪』


 前後左右から皆が引っ付いてくる。そんな様子を、エスとシルヴィは少し離れた席から眺め、ニコニコしている。奴との問題が解決して以降、ようやくエスも肩の荷が下りたみたいでめちゃくちゃ穏やかな顔をしていた。


「よーしよし」

「えへへ~」

「ん。くるしゅうない」


 いつもの膝上にいるアヤネとミスティ、両隣からアキとマキがくっつき、背後からはアイラがしなだれかかってくる。あぶれたアズはエンキ達と一緒に足元だ。

 アキが言うように皆寂しかったんだろう。アイラですらこれなんだもんなー。となると、かねてより計画していたあの作戦を実行に移すときが来たようだ。

 でもそれをするとまた、色々と忙しくはなるだろうから、数日は本気で引きこもりたいが。ああでも、それよりも前にデートの約束をしてたな。テレサとマリーはその段階すっ飛ばして抱いちゃったけど、それはそれ、これはこれだ。ダンジョンも改造したいし。

 ちなみに今朝帰ってきてから、2人はそのままうちで一緒に暮らすことが決定した。クリスもお留守番をしていたこの数日で、無事嫁達との関係を深めてくれていたみたいだし、彼女の部屋も確保済み。私物も全て搬入済みだった。

 残るはシャルだけど……。彼女はどうすんのかな? まだカスミ達について行ったままだし、こっちは本人の意思を確認のしようがないが……。多分人間的に相性は問題なさそうだし、カスミ達にはなかった火力という面でも重宝しそうだから、今後もカスミ達とセットで動いてくれるのならこちらとしても安心できるんだが。

 まあその辺は、帰ってきてからまた考えるか。


「ご主人様、カスミ様達は現在ダンジョンNo.607『山岳ダンジョン』を攻略中です。それなりに歯応えがあるようですが、シャル様の支援により順調に攻略階層を重ねております」

「帰還までどのくらいかかりそう?」

「イズミ様から頂いたマップ情報と攻略速度から鑑みて、あと数日といったところでしょうか。ご主人様の攻略が想定よりも速すぎて、追いつくのは至難の業ですね」


 まあ実質1日攻略だしな。なんなら、準備とか移動の方が長かったかも……。


「主様、お待たせしました」

「おー、おかえり。マリー、良いものは買えた?」

「はいっ、勇者様! いーっぱい買いましたので、後で一緒に呑みましょう!」

「ふふ。わたくしも存外楽しめましたわ。それにしても、ショウタ様は本当に寛大ですわね」

「ま、あんなに目を輝かせられたらな」


 記者会見の会場へ車で到着した時、マリーが近所に大きめの酒屋を見つけていた。あまりにも目を輝かせてたし、時間にも余裕があったから買いに行かせたのだ。テレサとクリスは暴走を止める為のお目付役だったのだが、一緒になって色々と買ったのだろう。とても満足気だった。

 ちなみにアキは、子供がいるからとお酒は控えているみたいだが、俺は嫌な予感がしない以上、我慢のさせすぎも良くないと思うので、飲みたくなったら飲むよう伝えてある。『酒耐性』もあるし、こんなに強いのならお腹に影響はないと思うしな。むしろ我慢する方が身体に毒だろう。


「ショウタさん、そろそろお時間みたいですよ」

「ああ、んじゃ行くか」

『あ、マスター』

「ん?」

『ここから先は魔王ムーブしていい?』

「ああ、いいぞ」


 今のままだと、悪魔のコスプレをしたえっちなお姉さんでしかないからな。いやまあ、出会った時みたいな高慢な魔王ムーブをしても、本物感が伝わるかどうかが問題なのだが。特にこの服装がな……。



◇◇◇◇◇◇◇◇



 そうして俺達は記者会見の会場へと入場し、指定された席へと座る。今日のこちら側の人数は、俺、嫁5人、彼女候補3、義弟夫婦、ペットのアズの12人だ。

 ちなみにアズは、流石にいつものサキュバス服では公共の電波に乗せるのは問題があったので、ちゃんと服を着てもらっている。といっても買いに行く暇がなかったので、裁縫が得意な子達に頼んで、即席で作ってもらったのだが。なぜか童貞を殺すセーターっぽくなってるのは、はたしてどちらの差金か……。まあ、めちゃくちゃ似合ってるし確実に殺せそうだけども。

 あとはテレビ越しに殺せるかどうかか。……多分ヤれそう。

 でもこれで魔王ムーブは、果たしてどう転ぶか……。


「それでは始めていきたいと思いますー」

「アマチ様、本日はよろしくお願いします!」

『よろしくお願いします!』


 気怠げに始めようとしたら、記者の人達が立ち上がり、頭を下げてきた。正直ドン引きだが、嫁達は勝手知ったる顔だし、アズはなんだか満足そうだ。別にあれ、臣下じゃないからね? 勘違いしないように。


「あー……はい。よろしくお願いします」


 正直頭がまだ休みたいと嘆いていたが、こんなことをされれば目も冴えるというものだ。


「では最初の方、どうぞ」


 声をかけると、立ち上がったのは最初に挨拶をしてきた女性だった。

 いやまあ、この人は前回も初回も最初に聞いてきた人だし、もはや顔を覚えているくらいだが、名前は知らないままだ。なんというか俺の記者会見に参加する記者さんは、社名も自分の名前も名乗らないんだよね。この場ではその手のアピールは不要と考えているんだろう。

 んでもって、この記者会見はまだほとんどが女性記者だった。最初は全員がその状態で異常ではあったけど、今ではちょっと落ち着いて2割くらいは男性記者がいる。これも結婚式効果かな?


「はいっ。それではアマチ様、早速ですがダンジョン攻略お疲れ様でした。かのダンジョンについて質問です――」


 そうして記者会見は始まり、征服王の秘密を全部バラしたり、中枢ダンジョンの事を軽く語ったりもしたが、問題はアズを紹介したときだ。

 一悶着あったというか、騒ぎに発展しそうにはなったというか……。でも俺の『運』力のおかげか、すぐに鎮静した。

 ああ、今日も掲示板は賑やかになりそうだな。

読者の皆様へ


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